suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

下北沢と新宿

祭りと人ごみが好きじゃない。
浮かれた雰囲気とオシャレな人が苦手だ。


若いうちは、それらを否定して
はみ出した自分を肯定して尖っていられる。
大人になると、それらを許容して
ひねくれた自分の問題だと考えて飲み込む。

無闇に何かを否定したいわけでも
誰かを不快にさせたいわけでもない。
だから言葉を選んで、場所を選んで
時には飲み込んで、それでもモヤモヤする時は
ここに書くようにしている。

先日、下北沢のお笑いイベントに行った。一日中色んなお笑いライブがやっていた中で、一公演しか見れなかったのだけど。ライブ自体はネタもトークも楽しかったが、やり方が色々と気になってしまった。誰かと話して共有・発散することも出来ず、帰り道はあんまり楽しくなかった。

週末の下北沢、お祭り、人ごみ、オシャレな人、浮かれた雰囲気。酔いそうになった。いつからだろう、下北沢に居心地の悪さを感じるようになったのは。昔は古着屋や雑貨店やカフェを友達と巡って、大した用もないのにオシャレ感に浸っていた。なんだったんだろう、あの時期は。あれは青春という名の幻だったんだろうか。

下北沢は優しい時と冷たい時がある。新宿に比べて行きやすいし、居やすい感じがしていた。街の雰囲気ものんびりしていて、ぼんやりできる。しかし、心の隙間をついて「なんでお前みたいなダッセー奴がこんな所にいるの?何してるの?なんで生きてるの?」と言われているように感じる時がある。完全に被害妄想の誇大妄想である。ここまできたら、カプチーノなど飲んでいる場合じゃない、白湯を飲んで落ち着こう。

一方の新宿はいつも冷たい。街も人も猥雑としていて、いつも人だらけ、怪しげな雰囲気に油断できない。しかし、以前マツコさんも言っていたと思うが、どんな人でも許容する街なのである。「お前また来たの?気をつけて楽しめよ。いつ転がり落ちるか分からねえよ。人生なんてそんなもんだよ」と眠らない街は言う。新宿といえば、ヤマトウゲで小峠さんが話していた、知り合いのバンドマンが日高屋で26時間くらい飲んでいた…という話が好きだ。

物腰柔らかで心の隙間を突いてくる下北沢、怪しげな雰囲気で何でもありだと受け入れる新宿。勝手な印象だけど、思いつくまま書いてみた。ちなみに好きなお笑いライブの会場は、しもきた空間リバティと新宿ハイジアV-1だ。リバティは駅から近い利便性、ライブをスッと見てスッと帰れる、密な感じで見られる大きさがいい。ハイジアは駅から最寄りの出口への地下道をマスターすればかなり有効、建物の中にあるので雨の日も待機しやすい、こちらも密な感じで見やすい会場である。

今回、下北沢のお笑い祭りは楽しめなかった。そもそもこのイベントを聞いた時、あんまりワクワクしなかった。単に自分の好みじゃなかったのか、何となく乗り気になれなかった。ツイッターを見る限り、いくつも公演を見て友達とお茶してお喋りして楽しかった…という人が多い。ああ、これは友達とワイワイ見る人が楽しいライブなのかと納得した。一人で人ごみにうんざりして帰ってああだこうだ言うのは、やはり間違っているのだろう。

以前、新宿の2会場でやったお笑いイベントがあった。その時も一人で見たのだけど、全体に統一性と安定感があり、出演者も企画も好みだったので、何公演もはしごをして見た。食事をする時間も我に返る暇もなかったので、携帯食を移動中に食べながら一日中お笑いに浸って楽しかった。下北沢のイベントももっと乗り気で参加すれば、もっと楽しめたのかもしれない。個人的には新宿のお笑い祭りの方が楽しめた。楽しかった方の思い出を残していきたい。

初めてライブに行く際、「一人でも楽しめますか?」という問いに、「一人でも全然楽しめるよ」と人は答える。しかし実際は、楽しめるかどうかは人によるし、ライブによるし、その時の気分による。自分がめんどくさい性格だからなのかもしれないが、正直なところ必ずしも楽しめるとは限らない。でもだからこそワクワクする部分もある。気になるライブがあったら、思いきって色々と行ってみてほしい。「迷わず行けよ」ではなく、「迷いながら行くのも悪くないよ」と伝えたい。

趣味が合う友達なんて、大人になってもなかなかできない。自分は人見知りどころか、ネット見知りすると気づいてからの寂しさは、テレビやラジオで埋めているような気がする。ライブに一人で行くことも多くなり、モヤモヤを抱えることも少なくない。否定するのは簡単だけど、最近はなぜそれが楽しめなかったのかを考える。めんどくさい性格と付き合っていく上で、嫌な気分を回避できたり、自分に合った楽しみ方が分かれば…と模索している。

飽きるのはしょうがない。諦めることで楽になるならいい。ただ、絶望して閉ざしてはダメだ。うんざりしながら生きるんだ。モヤモヤしながら進むんだ。そう自分に言い聞かせている。やっぱりダサい。それすらも笑って。

今度、K-PRO一週間ぶっ通し興行というライブがある。連日ライブに行けるわけではないけど、気になる公演が多くて少しワクワクしている。会場は下北沢だったり、新宿だったり。

この世は全て幻だとしたら
楽しい幻の方がいい。

Comment

sno says... ""
初めまして。私も「ネット見知り」で一人でライブに行ったりします。友達を作って一緒にライブを見た方が楽しいのかとモヤモヤするのですが、結局一人です。いつもモヤモヤした時には、虹の黄昏の野沢さんがブログで「ライブ観んのに人数関係~ないね みんなで行った方が楽しさは倍増するが 本質はそこじゃない」とおっしゃっていたことを思い出しています。
2015.04.23 00:11 | URL | #- [edit]
bambi says... ">snoさん"
初めまして、コメントありがとうございます。ライブを観てる時は一人でも何の問題もなく楽しいのですが、ライブ後にふと寂しくなる、空しく感じることがあります。一人だと何となく行きづらいライブもありますし。虹の黄昏の野沢さんの言葉、とても染みました。むしろ、みんなでわいわい観る方が楽しいよ!とおっしゃりそうなイメージだったので。本質だけは忘れないよう、今後もこりずにライブを楽しみたいです。
2015.04.23 09:15 | URL | #9jgEo1Cg [edit]
バケ says... ""
私も旅行で下北沢を訪れて(珉亭が目当てでした)すごくのんびりした町だと思いました。
自分が相当ダサいのを置いておきながら、
「だせえ奴もたくさんいるなぁ、下北は」なんて考えながら歩いていました(笑)
私は一人が好きでbambiさんと同じ事を考えたりします。
でもやっぱり「関係ねえよパワー」で突き通す事が大事かも知れないですよね。
なんとも生きづらい世の中です(-_-;)
2015.05.01 13:58 | URL | #- [edit]
bambi says... ">バケさん"
下北もけっこう色んな人がいますよね。ただやっぱりオシャレな若者が多いかな…という印象です。一人も気楽でいいとは思いつつも、話し相手がいない分、考え事をしてしまいがちで。「関係ねえよパワー」でいくのもいいですね。モヤモヤした時にロックンロールを聴くのはとても有効で、生きづらい世の中を生きていくのも楽しいかも!と思えたりします。
2015.05.02 03:54 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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