suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

夢のトリオ時代

「今日で触れるの最後でしょうね」と
ラジオの冒頭で話し出した岡村さん。

一応、休戦になったはずの三つ巴抗争。

ニッポン放送で語る岡村隆史、
ツイッターで伝えようとする水道橋博士、
TBSラジオで再び火をつける太田光。



タイタンの太田光代社長からのビールのお返しに
岡村さんはキリンのメッツコーラを送り、
これでわだかまりなく終わるかと思いきや…

今度は、太田さんと博士の抗争が
がっぷり四つで始まってしまったのか否か。
TBSラジオとツイッターでの攻防は
まだ続くのかもしれない。

ニッポン放送はいち早く抜けた感じになり、
いい所で抜けたなと思いながらも
どこか取り残された気持ちになる岡村さん。
これはこれで寂しい。

「親友やし、3人同期やし、元々トリオでやってましたから」
またもや岡村さんの新たな記憶が飛び出す。

3人は元々トリオだった。

博士がツッコミ、岡村さんが中オチ、太田さんが大オチで
ブリッジは「パンパカパーン」だったらしい。

「今週の呟きは」「今週のradikoは」
そんなネタをやっていた…ような気がすると。

「トリオ時代、懐かしいですね」
リスナーからそんなメールが届き、
次から次へと曖昧な記憶で語り出す岡村さん。


◆◆◆

アングラ芸人だったトリオ時代。

同期とは言え、一番年下だった岡村さんは、ベロベロの太田さんに阿佐ヶ谷まで帰るのに「タク代 貸してくれ」と言われて、そのタク代は一切返ってこなかったなんてこともあった。

この世界はどうなるかわからないと思い、深夜のコンビニバイトでお金を貯めていて、あかんかったら国家公務員になろうと思っていたという。

何度も「やめるわ」と言ったが、博士に「今やめたら負け犬ですよ」と言われて、もうちょっとやろうかということになったり。

しかし、お金はどんどんなくなっていく。
仕事がそんなにあるわけでもない。

博士、太田さん、2人から言われたのは
「なんでお前は踊りばっかりやるねん」
「ワーキャー言われたいんか」

そんなことない。3人でやっていくに当たって、そういう「動き」もあった方がいいんじゃないか。そう思っていたが、2人は「おしゃべりで行きたい」という思いが強かったという。

動きがあった方がいい、舞台は大きく使った方がいいという考えの岡村さんに対し、2人は「センターマイク1本でええやないか。それで勝負したらええねん。そやろ!」と言い、方向性の違いが浮き彫りに。

あれは沖縄だった。
「ちょっともう無理や」
「やめんのか」
「やめるというか抜ける」
「しゃあないなぁ」
「またいつかどっかで、一緒に仕事できたらいいな」
「それまで俺は俺で頑張るし、2人は2人で頑張ってくれ」
「わかった」

最後は1万円ずつもらって、「これで美味しいものでも食べ」と2万もらった…ような覚えがあると。


◆◆◆

「それが、ほんまか嘘かももうわからん。なんやこの夢の話。アホみたいな話、長々してもうた。ごめんな、ほんまに。何の話やねん」と笑いながら話していた、今週の岡村隆史のオールナイトニッポン。

「ここらで脱退させて頂いて」「ちょっとドロンさせて頂きたいなというふうに思います」とオープニングでは締めくくっていた。

そう、これは夢の話だ。アホみたいな話だ。長々するような話じゃない。みんなそろそろ飽きてしまっただろうか。これで本当に終わりに向かうのか…


まだまだ考えてしまう頭の中で
夢と記憶が混ざり合う。

いつどうなるかわからないと思っていて、この世界に入る前にバイトでお金を50万貯めていたというのは、確か本当だったんじゃないか。

「今やめたら負け犬」という言葉は、ナイナイがまだコンビを組み立ての頃に矢部さんから言われた「今やめたら負け犬でしゅから」という本当の話から来ているんじゃないか。

「パンパカパーン」「今週の○○」というブリッジは、横山ノックさんと上岡龍太郎さんらが組んでいた「漫画トリオ」のもので、しゃべくりだけのトリオ漫才とニュース漫才は、当時 非常に斬新で好評だったとWikipediaに書いてあった。

我々はクイズをしているのか。
我々は試されているのか。

いや、我々は夢を見ていたのか。
それを楽しんでいたのか。

トリオ時代を懐かしく思うこの感覚はなんだろう。


◆◆◆

岡村隆史、水道橋博士、太田光。
親友で同期で元々トリオだった3人。

満天の星空の下で3人が語り合い、
再び舞台に立ち、
トリオで漫才を披露する夢を見る。

太田さんが無茶苦茶にボケまくり、
博士がそれに負けじと鋭くツッコみ、
岡村さんはキレキレの動きを入れながら、
見事なバランスでトリオ漫才を繰り広げる。

もう二度と見られない光景なのか。
あの頃が懐かしい。

それぞれにたけしさんを尊敬し、憧れる3人。
どこか浅草にも似た小さな劇場で
同じような背広を着た姿が目に浮かぶ。

舞台の上に立つ3人は輝いて見えた。
この3人なら天下を取るのも夢じゃない
と客席で思っていた…ような気がする。


ただひとつ、あの3人のトリオの
ファンとして疑問が残った。

岡村さんが方向性の違いで抜けてしまったのはわかる。が、博士と太田さんの考えは近いものがあったんじゃないのか。

「しゃべりで行きたい」という思いが強かったという2人。センターマイク1本で勝負したい、と思う志は同じだったんじゃないのか。だとしたら、2人がコンビで漫才を続けていく道もあったんじゃないのか。なぜ2人は別々の道を歩むことになったのか。やはりこの3人でなければ意味がなかったのか。自分は長々と何の話をしているのか…


◆◆◆

今はそれぞれのコンビで活躍している3人。

時を越えて、岡村さんと博士は和解し、
博士と太田さんには火種が残る。

このケンカが永遠に続けばいい
という思いは、どこかへ行ってしまった。

今は岡村さんの曖昧な記憶、
アホみたいな夢の話がなんだか楽しい。


たけしさんが歌っている
『嘲笑』という曲を思い出す。

「星を見るのが好きだ
 夜空を見て 考えるのが
 何より楽しい」

あの頃、志を同じくした2人にも再び
同じ星空を見上げる日が来ますように…

そんな夢を今日も見ている。



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