suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

「宮本から君へ」第8話

ドラマ「宮本から君へ」
見ているのが苦しすぎて、見るのをもうやめてしまおうかと思っていたけど、第8話をギリギリ見逃し配信で見た。


なんで笑ってクッキー食えねえんだよ!

「へへ、すいません」つってクッキーをいただいて、その場は丸く収めてしまえばいいのに。リベンジは仕事の方ですればいいんだよ。嫌みな奴には嫌みを言わせておけばいいんだよ。上手く見返してやろうと憤った時点で負けなんじゃないか。相手は挑発しにきているんだから。

笑ってごまかすのをカッコ悪いと思っているのか?すぐにキレて空気を悪くしたり、迷惑をかけたりするのはカッコ悪くないのか?

このドラマを見て一番に思ったのは、主人公の宮本がヤバい奴だということだ。いつキレるかわからない。急に大声で叫び出すし、急に海に向かっていくし、やたら自分を主張するし、妙なこだわりが強いし、恐ろしくプライドが高い。

カッコ良く在りたいと思って、もがけばもがくほどカッコ悪くなってしまう…というのは凄くよくわかる。宮本に共感できる部分もそれなりにあるけど、ほとんどの部分において理解できない。その姿は見ていて痛々しく、苦しく、腹が立つ。

こだわりが強いのも、プライドが高いのもそいつの勝手だ。だけど、それによって周りを困らせたり、嫌な気持ちにさせたりするのはどうなんだ。でもあいつは憎めない、なんてよっぽどの能力や魅力のある人じゃない限り、成立しないだろう。

開き直って許されるのは天才くらいじゃないか。凡人は悩んで悩んで己を知って、自分なりのやり方を考えてやっていくしかない。天才すら悩んで努力するんだから、凡人以下はやるだけやって納得して諦めるしかない。

真っ直ぐで熱い奴なら許されるのか?若いうちはある程度許されるだろう。若いうちはある程度カッコつけても、トガッても許されるだろう。それで上手くいく奴もたまにいる。だけど、そのうちに気づく。大人になっても、カッコつけてトガッているだけの奴は、ただのヤバい奴だ。

何をやっても結局、カッコいい奴もたまにいる。何をやってもなぜか、許される奴もたまにいる。そんなの目指したってなれるもんじゃない。

…普段、自分は死んだように生きている。本当は誰にも偉そうなことを言えるような人間じゃない。負け犬どころか、戦いを放棄して逃げ回っている。日常と感情はほとんど捨てた。夢や希望はだいぶ前に見失った。

そんな自分がなんで、ドラマを見てこんなよくわからない熱いことを書いてしまっているのか。なんで、自分とは真逆のことばかり歌っているエレカシが聴きたくなるのか。なんで、エレカシの曲を聴いて熱くなってしまうのか。なんで、パンクロックが好きなのか。なんで、ロックンロールに魅せられるのか。

実はよくわからないことだらけで、みっともないことだらけで。感情に任せて好き勝手なことを書いてしまった。捨てたはずの感情がたまに引きずり出される。「宮本から君へ」を見たせいだ。エレカシを聴いたせいだ。つまりそれらは感情を揺さぶる、素晴らしい作品だということだ。

宮本、ヤバい奴だなんて言ってごめん。けっこうグッとくるようなことも言っていたのに、忘れてしまったごめん。懸命に生きている奴に、わかったようなことを言ってごめん。本当は全然わかっていない。自分もそうとうヤバい奴なのかもしれない。笑ってクッキーを食べながら、心の中で中指を立てている。

本当のことを言うと、「宮本から君へ」より「おっさんずラブ」の方が楽しかった。「宮本」より「牧」の方を応援していた。それと、やっぱり「奴隷天国」より「Easy Go」の方が好きなんだ。

「奴隷天国」を聴くと未だに怒られているような感じがするけど、「Easy Go」を聴くとまるで自分のためにある曲だって思えるから。今のエレカシを聴いていると、ちょっとだけ、夢を見られるから。



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