suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

15年

ミッシェルが解散して15年だってさ。
そんなの知ったこっちゃねえ。


ラストライブが行われた10月11日に
ミッシェル・ガン・エレファントに思いを馳せる…
なんてことにも飽きてしまった。

だって15年も経ってるんだぜ。
感傷的になるのももういいかなと思いながら
これを書いてしまうという大いなる矛盾。

2018年、エアジャムでザ・バースデイを見た。実はバースデイのライブを見るのは久しぶりだった。曲は聴いていたけど、ライブからは遠ざかっていた。

最初の頃は特にミッシェルのような音を求めて、バースデイの音に物足りなさを感じていた。カッコいい。けど、いまいちグッとこない。嫌いじゃない。けど、聴きたいのはこれじゃない。ライブに行くと如実にそれを感じてしまった。

バースデイの曲を聴いていると、なんだか悲しくなる。自分の中での印象では、バースデイの曲はどことなく悲しみで覆われている。余計なことを色々と考えてしまうせいかもしれないが、前向きな歌が色もなく通りすぎていくような感覚があった。

チバの歌詞があまり心に響いてこない。頭ではわかる。とても力強い優しい歌だ。ミッシェルの時よりも直接的でわかりやすい。でも、わけわかんねえ言葉を羅列したミッシェルの曲の方が、未だに心に響いてしまう。一瞬にしてテンションが上がり、夢中になって聴いてしまう。

音の好みや、バンドとしては、やはりミッシェルの方が好きだ。でもバースデイにも凄く好きな曲があって、もしもミッシェルが続いていたらそれらの曲は生まれなかったのかもしれない…と思うと、切なくもあり、希望でもある。

バースデイの新曲「青空」。最初に聴いた時は、やはり悲しい曲に感じた。「絶望に 絶望している ヒマなんて 俺にはねえよ」という歌詞が印象に残って、なんかいいなと思ったくらい。サビの「明日はきっと 青空だって お前の未来は きっと青空だって 言ってやるよ」は、また優しいこと歌ってんなぁ、これに元気づけられてる人もいるんだろうなぁと思ったくらい。

チバがそう言ってくれたって、明日は青空だって思えなかった。「青空」よりも「絶望」の方がリアルに感じられた。「悲しみはもう 捨てていいよ」って、捨てられるもんならとっくに捨てている。捨てられないから苦しい。そんな中でも、悲しみに覆われていたバースデイの曲は、少しずつ色を変え始めた。

何度も聴いているうちに、歌が頭の中に残る。「明日はきっと 青空だって お前の未来は きっと青空だって 言ってやるよ」四六時中、チバは歌い続けていた。グルグルと頭の中を、お前の未来を、青空を。ミッシェルの曲でも「お前の未来を愛してる」と言っていた。あとから染みてくる、チバの言葉。

そして、エアジャムで見たバースデイ。
どの曲も音源で聴く何十倍も良かった。

ミッシェル(中期~後期)の頃は特にやってなかったと思う、ライブで観客に歌わせるお決まりのやつをバースデイではやっている。近年ライブに行ってなかったというのもあるが、映像でそれを見て何となく違和感を感じていた。その空間に入れない寂しさを感じた。

エアジャムでその中に入った。普段ライブでは轟音に紛れて歌ってしまうタイプだが、改まって歌うとなると妙に照れる。「涙がこぼれそう」の出だしを皆で歌う感じ。

後ろや端の方で見ていた他のバンドの時は、男女比の差をそんなに感じなかったのに、前方のブロックでど真ん中で見たハイスタとバースデイの時は、周りが男だらけだった。歓声も歌声も聴こえるのはほとんど男の声。

それに紛れて歌って、暴れて、楽しかった。男に愛されているんだなと。まあ男女比なんかどうでも良くて、ちゃんと年をとって、ちゃんと愛されているんだなと感じられたというか、その中に自分もいられたことが嬉しかった。

悲しくなんてなかった。バースデイのライブは最高に楽しかった。音源ではなんであんなに悲しく感じられたのだろう。ライブではストレートに前向きな力強さとカッコ良さを感じた。バースデイの音楽は熱狂に満ちていた。まさにロックンロールのど真ん中。熱狂の渦の中で、楽しくて笑ってしまった。

これでいいんだ。ミッシェルじゃなくて、バースデイに熱狂している。今が楽しいんだから、今がすべてだ。

そう思う一方で、もしもミッシェルが続いていたら、エアジャムにミッシェルが出演した可能性も…そんな未来もあったのかな…なんてことを未だに考えてしまう。

いつまで「もしも」の話をしているんだろう。
いつまでも「もしも」の話をしてしまうんだろう。

先日、タンスの中を整理していたら、ミッシェルのラストツアーで買ったタオルが出てきた。ずっとしまってあったせいで黄ばんでいた。久しぶりに洗った。色落ちもあってか、ドロドロとした黒い汚れが落ちた。ドクロは元の真っ白には戻らなかった。それでもかまわない。

もしも、いいギタリストが見つかって
またみんなでやろう!となった時のために
ミッシェルのTシャツとタオルは洗っておこう。

明日はきっと青空だから
よく乾くだろう。



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