suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

【ミュージックライン】21/9/9…ゲスト:ザ・クロマニヨンズ(甲本ヒロト)

2021年9月9日 NHK FM
「ミュージックライン」

ゲスト:ザ・クロマニヨンズ(甲本ヒロト)
DJ:南波志帆

“最新曲アナログ盤をNHKの「名機」を使ってオンエア。ラジオとレコード、音楽への愛を語ります。メンバーとの共通の話題はNHK?ウイスキー・街での発見などプライベートも。”


   




南波 「コロナ禍でどんな時間を過ごしていらっしゃいましたか?」
ヒロト「いやもう、のんびり、のんびりしてますよ。はい。ふふふ」
南波 「けっこう何もしない時間もあったり」
ヒロト「そうだね。あのでも、忙しいよ。寝たり、何時間も寝なきゃいけないしね」
南波 「けっこう睡眠取られるんですか?ヒロトさんは」
ヒロト「4時間は寝る」
南波 「短めですね」
ヒロト「でも4時間だよ」
南波 「ふふふふ」
ヒロト「4時間なんかするって言ったら大変でしょ」
南波 「確かに」
ヒロト「忙しいね」
南波 「平均睡眠が、長くて4時間ぐらいなんですか?」
ヒロト「いや、長いとね、5時間から6時間ぐらい」
南波 「なんかいいですね、私、7時間とか8時間ちゃんと寝ないと」
ヒロト「忙しいねえ」
南波 「はい、確かに」
ヒロト「8時間もやらなきゃいけないのは大変だよね」
南波 「ふふふふ。眠るの忙しいっていいですね」
ヒロト「それも用事でしょ」
南波 「確かに。でもこんな事態はじめてですもんね」
ヒロト「そうだね。まあでも、しょうがないっちゃしょうがないし。よくあるっちゃよくあるんじゃないですか」
南波 「あまり動じることなく」
ヒロト「うーん。いやライブはやりたいですよ、もちろん。だけど、ライブって、ね、またできるし。そしたら、もう、むちゃくちゃやるし。ふふ」



南波 「ライブができない、メンバーと音を鳴らせないという時期もね、あったと思うんですが、寂しさってありましたか?」
ヒロト「えーとね、やっぱメンバーに会えないこと、それは一番寂しいね。会うとすごく楽しい、やっぱり」
南波 「そうですよね。やっぱりなかなかこう久しぶりに会うと、お話が止まらないみたいなこともありました?」
ヒロト「そうなの。だからね、なるべく、同じようなテレビ番組を見るように話し合ってて」
南波 「あははは」
ヒロト「そうすると会うとあれ見た?これ見た?って話が弾むでしょ」
南波 「いいですね。なんだか学生時代を思い出すかのような」
ヒロト「あの、今 BS、ちょっと前ね、BSのあの、再放送で、『ウルトラセブン』とか、『ウルトラQ』とか、そういうの毎週見て、もうその話ばっかりしてたよ」
南波 「めちゃくちゃ盛り上がって」
ヒロト「盛り上がったね」
南波 「やっぱりね、メンバーの方に会えないってもう恋しさが募りますよね」
ヒロト「そうなんだよ、いかに、愉快な連中だっていうのがよくわかります」



南波 「どうしてもライブができなかったり、ずっとお家にいなくちゃいけなかったりすると、体がなまってしまったっていうことはなかったですか?」
ヒロト「ああ、なまってます」
南波 「あははは。なまってらっしゃるんですか」
ヒロト「僕ね、元々 何にもしないんですよ」
南波 「あっ運動しないんですね」
ヒロト「何にもしないの。それは、しないのがポリシーなんじゃないかって思えるぐらいしないんですね」
南波 「全く?」
ヒロト「うん、なんか、意地張ってやらないぐらいのやらなさですね」
南波 「どうしてそんなお美しいプロポーションを保てるんですかね」
ヒロト「いや、美しいとは思ってませんけど。あの、ライブをね、やってると、それで、足りてたんですよねきっと。そんで、ちょうどね、1年ちょっとライブとかやんない時にやっぱ今なまってますよきっと。でいいじゃないですか別になまったヤツが、やればなまったことを。それ見てもらえば。ふふ」
南波 「ありのままで」
ヒロト「っていうか、そこを別に売りにしてるつもりないし。「どうだい俺、こんなに、動けるぜ」とか。「こんなに体力あるぜ」みたいなことを、売りにはしてるつもりないから」
南波 「全くその小さい頃からスポーツとは、ちょっと縁がないというか距離を置いてる感じなんですか?」
ヒロト「んーとね、まず苦手だったですよ」
南波 「ええ~」
ヒロト「それで、えっと、高校3年間 剣道、やったんですけどね」
南波 「カッコいい」
ヒロト「そん時は、やっぱり、しんどかった。でもそのしんどいことがやってみたくてやったんです。経験として」
南波 「やっぱり何か変わりましたか?」
ヒロト「しんどいことはやだなっていうのはよくわかった。それと、だけど面白いのはね、しんどいことを我慢したあとに、来るなんかその解放感、っていうのも知ることができて。あれはあれで良かったですね」



南波 「お散歩活動とかはいかがでしたか?」
ヒロト「散歩もね、ほとんどしなかったんだけど、この、そうですね、自粛期間ってよく言われてる、これに関してはわりと、近所、ちょっと歩いて。「あっ、こんなお店があったのか」とか、そんなのはあったな」
南波 「意外と知らないもんですよね、近所でも」
ヒロト「そうそう、そうなんだよ。表札見て、「ああ 面白い名前の家がある」とかね。ふふふ」
南波 「外壁のね、種類とか見て楽しかったりとか」
ヒロト「ね、面白いね。街路樹とか、家の植え込みとか見て、「あっ、ここ、この木があるからこの幼虫がいるぞ」とかね、そういうの楽しかった」



南波 「歩く時のペースって、どれぐらいなんですか?」
ヒロト「ちょっと早めだと思うんだけど、虫がいそうだとゆっくり、観察します」
南波 「いっぱいいますもんね、都会でも意外と」
ヒロト「ものすごくいます。東京、いっぱい虫がいる。あのね、東京に虫が来たんじゃないんだよ。虫がいるところに東京という街を作ったんだから、それはいるよ」
南波 「そうですよね、人の方があとですもんね」
ヒロト「あとから来た。そうそうそう」
南波 「お散歩中に、ときめく昆虫との出会いとかってありました?」
ヒロト「あるある、よくあるよ。オオスカシバを見たりね」
南波 「オオスカシバ」
ヒロト「うん、カッコいいよ」
南波 「どんなルックスなんですか?」
ヒロト「ジェット機みたいな」
南波 「え~カッコいい」
ヒロト「ふふふふ。カッコいいよ」
南波 「ヒロトさんは昆虫に出会うと、ただこう見るだけですか?捕まえたりとか」
ヒロト「捕まえる時もあるけど、ジーッと見る。ジーッと」
南波 「ふふふふ。けっこうな間」
ヒロト「うん、なんかやってるんですよ、あいつら。あいつら一生懸命なんかやってるの。コロナなのに」
南波 「はははは」
ヒロト「はははは」
南波 「一生懸命 生きてますもんね」
ヒロト「全開で全く自粛してないよ」
南波 「あははは」
ヒロト「気持ちいいね」
南波 「ははは。そっか、じゃあ最近の推しの昆虫と言えば、どなたに」
ヒロト「家ん中にいる虫、元々 僕が虫好きになったきっかけは、小学生ぐらいの時に、夏休みに、まあ外にあんまり行くのも好きじゃなかったんで、薄暗い家の中にジーッとしてたら、畳の上をね、ちっちゃなね、シバンムシってわかる?」
南波 「シバンムシですか」
ヒロト「死の番人って書くんだけど」
南波 「え~、強い」
ヒロト「5ミリぐらいの、シバンムシが歩いてたり。それからお母さんの米びつから、あの、コクゾウムシっいうゾウムシのちっちゃいのが出てきて、それがたまらなく好きだったんですよ。で、そうだそうだ僕の虫好きの一番の原点それなんだ。そんで見ると、家ん中いっぱい虫がいてね。それをね、捕まえてね、飼育したりね、標本にしてね」
南波 「標本にも」
ヒロト「立派なドイツ製の標本箱に入れて飾ってありますよ」
南波 「カッコいいですね」
ヒロト「はははは」
南波 「けっこう強めのというか、カッコいいルックスの、かための虫が好きみたいな感じですか?」
ヒロト「それも好き、何でも好き。ちっちゃい方がいいね」
南波 「ほお~。幼虫とかも大丈夫ですか」
ヒロト「幼虫はね、標本にするのが難しいんですよ」
南波 「へえ~、そうなんですか」
ヒロト「乾かすとペッチャンコになっちゃうでしょ」
南波 「そっか、そうですね」
ヒロト「あれね、上手な人はね、ストロー突っ込んで、ストローみたいなのを突っ込んでね、プーッて膨らますらしいよ」
南波 「あははは、そんな裏技があるんですか」
ヒロト「上手な人はね」
南波 「幼虫って柔らかいですもんね、触ると、かわいくて」
ヒロト「ね、かわいいね。骨がないからね、昆虫は」
南波 「じゃあ標本にするの確かに難しいですね」
ヒロト「でも上手な人はやりますよ」
南波 「ほお~」
ヒロト「ああ、今日はいい話ができてるな」
南波 「あははは」
ヒロト「はははは」



南波 「夏は、現在ではお得意ですか?昔はね、ちょっと夏苦手だったみたいな」
ヒロト「ああそう、夏はね、だから外でね、はつらつと遊ぶというのが、苦手だったんですね。だから夏も家ん中にボーッといて、テレビを見たりするのは、そういう夏休みは好きです」
南波 「インドアな」
ヒロト「そうだね。今はね、わりと、子供の頃よりは、外によく出て、昆虫採集とかもしてますよ」



南波 「一番ヒロトさんが元気になるっていう季節って、春夏秋冬いつですか?」
ヒロト「ううん、それはね、季節関係ない。なんかこう、ロックのレコード聴いたりとか、バンドのこととか、やってる時は、すごくはつらつとしてると、自分では思ってますよ」
南波 「いいですね」
ヒロト「楽しいよ、バンド」
南波 「ずっとやっぱりその純度高いままでこう好きで楽しいっていうの、何より素敵ですね」
ヒロト「そうなの?ふふふ。普通、普通に好きなこと」
南波 「なんか憧れるなぁと思って」
ヒロト「いやもういいじゃないですか、その好きなものが変わるんなら変わってもね。いつだってなんか好きなもの、があって、好きなことやってて、でいいと思うんですけど。それが変わる人は変わってもいいと思うし、僕みたいに、なんかその子供の頃ほしかったものを、今でもほしがる、ヤツもいる。そしたらね、なんかね、得した気になるのはどういう時かっていうと、大人買いができる時」
南波 「ああ~。確かに子供の頃じゃ、無理だったものが」
ヒロト「そうそう。あのね、子供の頃好きだったもの、の値段って、たいしたことないんだよ、今大人になってみると」
南波 「今だと無敵な感じになりますよね」
ヒロト「そうなんだよ、何でも買えるって感じになるんだよ。だけど、大人になる過程で、ほしいものが、変わってくる人が多いの。例えば、「俺は高級車に乗りたい」とか言い始めると、それはね、大人買いできない、そんな何十台も買えないんだよな。でも、子供の頃ほしかった、「あのアメちゃん食べたい」とか思うとさ、いっぱい食べれるもん」
南波 「確かに無限に買うことできますもんね」
ヒロト「ね。なんかね、そんな性格で得したなぁと僕は思う」
南波 「確かにワクワクできますよね、常に、心がキラキラと。素敵ですね、ヒロトさん」
ヒロト「俺じゃないって(笑)」
南波 「あははは」
ヒロト「そんな気がするの」



南波 「ウイスキーにハマったきっかけって何だったんですか?」
ヒロト「それね、ある方から、その人もすごくウイスキー詳しくて、あのもう、大変に、味もわかっているっていう信頼できるお方からね、1本もらったんですよ。よーし飲んで、何か感想を伝えなければと思ったんだけど、あまりにも自分がよくわかってない状態で飲むと、とんちんかんな感想しか言えないなぁと思って。これを開ける前に、この栓を抜く前に、いくつか勉強して、詳しくなって、その上で、あなたがくれたあれ、こんな感じだったよってちゃんとした感想が言いたくなったの」
南波 「ああ~、誠実な方ですね」
ヒロト「はははは、何でも褒めてくれるね」
南波 「あははは。素晴らしいなぁと思いまして」
ヒロト「それで色んなウイスキーをね、家で飲み比べてんですよ。まだね、その方からもらったやつは栓抜いてない」
南波 「その域にはまだ達してないと」
ヒロト「まだ早いんじゃないかっていう気がしてね」
南波 「だんだんとやっぱ飲み比べていくと、その味の違いとか深みとかわかってくるものですか?」
ヒロト「それがね、全部うまいの」
南波 「あははは」
ヒロト「はははは」
南波 「あれ~」
ヒロト「毎晩うめえうめえって言いながら、ただ酔っぱらってんですけど。でもその経験が、よくわかんないんだけど、それを過ごしたあとに、その、彼からもらったウイスキーを飲んだ時の感想を、ちゃんと言いたいな、そしたらちゃんとそれはコロナが明けて、また一緒に飲めるようになった時に、したいと思ってまだ取ってあります」
南波 「ウイスキー飲まれる時って、ロックですか?それともこう」
ヒロト「えーとね、最初はね、ロックとか、で飲んでたんですけど。氷が溶けていくと味が変わっちゃうから、だんだんと、ストレートに近い、飲み方になってますね」
南波 「やっぱり氷、が溶けてくると薄まっちゃうんですね」
ヒロト「でも、それを楽しむやり方もあるみたいなんだけど、僕はまだもっと知りたいから、なるべく、ストレートか、あとお水を少し入れる、トワイスアップっていう飲み方があるんですよ」
南波 「トワイスアップ、大人の響き」
ヒロト「大人だろぉ~」
南波 「大人ですね~」
ヒロト「そういうとこはね、大人になって良かったなって思うとこです」
南波 「あははは。たしなみというか、カッコいいですもんね」
ヒロト「でも、カッコいいかどうかはわかんないんだけど誰も見てはくれないね。ひとりで部屋、家飲みだからね」
南波 「あははは。絶対なんか絵になりますよね、ヒロトさんがウイスキー飲まれてるお姿って」
ヒロト「え~、写真撮っとこうかな今度」
南波 「あははは、めちゃくちゃ見たいです」
ヒロト「はははは」
南波 「ウイスキーのあてはなんですか?けっこうストイックに向き合われる感じですか?」
ヒロト「そうだね、何にも、何にもない。ゼロです」
南波 「へえ~。じゃあやっぱりとことんストイックに」
ヒロト「うん、元々 自分が20代の頃は何にも食べないで、バーボン、ロックとかをずっと飲んでたんですよ」
南波 「20代でですか?」
ヒロト「その頃はね」
南波 「カッコいい」
ヒロト「それもよくわからないから、酔っぱらえばいいみたいな感じです。そんで贅沢もできない経済状態の中で、したらもう、安い酒を、ガブガブ飲む、やり方だったんだけど、今はね、もうおいしくてたまらなくてね、ああこの時は大人になって良かったって思う」
南波 「めちゃくちゃいい、なんか豊かな時間ですね」
ヒロト「おお~。今日は褒められてるような」
南波 「あははは」
ヒロト「なんかこうおだてられて変なことしゃべってませんか俺」
南波 「いやいや、嬉しくてヒロトさんとお話できるのが」
ヒロト「そう? 良かった良かった」
南波 「なんかいいですね、大人って感じしますね」
ヒロト「やったぜ」
南波 「カッコいい」



南波 「お酒を飲みながらレコードを聴いたりとかもされます?」
ヒロト「それがね、やんないんだよ」
南波 「あっやらないんですね」
ヒロト「レコードを聴く時は、もうね、レコード聴き始めると、目の前にグラスが置いてあっても、忘れてるの。ながら聴きができないんですよ」
南波 「それぐらいやっぱり心を奪われて」
ヒロト「もう感動しちゃって。で、僕 最近だからね、レコードの聴き方で、あの、エアギター、とかエアドラムってわかります?」
南波 「はい」
ヒロト「演奏してるふり。あれをね、色んな人にね、お勧めしてるの」
南波 「ええ~」
ヒロト「あれをやることで、ながら聴きができなくて、音楽だけに集中するでしょ」
南波 「ほお~、発明ですね」
ヒロト「あれっていいよね、エアなんとか」
南波 「なんか自分もその音の中にいる感じできますもんね」
ヒロト「そうそうそう」
南波 「参加してる感じ」
ヒロト「カッコいいフレーズが、あったら自分が弾いてるかのように顔を、顔まで作っちゃって」
南波 「あははは」
ヒロト「くしゃくしゃにしてね。あの聴き方は、音楽に没頭できるから、いいんじゃないかなぁと思って、お勧めしてます」
南波 「めちゃくちゃいいですね。ちなみにどのくらいのレコードを所有されてますか?ヒロトさんは」
ヒロト「数えたことはないんだす。ないんだすって」
南波 「あははは」
ヒロト「ないんですけれど、あの、一応、どこに置いたらいいですかっていうのを相談して、なんかその計算してもらったの、構造を、お家の、家の、建物の。で、床が抜けちゃうんですよ」
南波 「そうですよね、レコードって」
ヒロト「そうそう。だから、ここに置いてくださいっていう場所を決められて、だいたいそこに、置いてます」
南波 「じゃあほんと数えるのも、できないぐらい無数の」
ヒロト「やっぱ、ね、年月ずっと増えるばっかですから」
南波 「歴史がありますもんね」
ヒロト「増えちゃったね」



南波 「今夜はCDではなく、7インチアナログ盤からね、お聴きいただこうかと思いまして。今スタジオ、ヒロトさんの隣にはレコードの再生機が、ございまして」
ヒロト「ある」
南波 「今夜はヒロトさんに、針を、落として、いただこうと。なんていう贅沢な時間と思いますが」
ヒロト「憧れの、NHKの。はい、このプレーヤーを触ってもいいんですね?」
南波 「ぜひお願いいたします」
ヒロト「僕をロックンロールに誘ってくれたのはこいつなんです」
南波 「ああ~!」
ヒロト「ありがとうございます。じゃあ聴いてください。ザ・クロマニヨンズで、『ドライブ GO!』」



南波 「ザ・クロマニヨンズ、7インチアナログ盤から、『ドライブ GO!』でした。鮮やかな衝動と疾走感を感じる、みずみずしくて素敵な曲で一気に気分が高揚しますね」
ヒロト「ありがとう。僕はね、今このプレーヤーに触れたことが、なんかもうちょっとね、う、う、やばいです」
南波 「いやもう、ヒロトさんがずっとレコードを、もうほんと少年のようなキラキラとした瞳でずっと眺めてらっしゃって」
ヒロト「全てこいつが教えてくれたんです」
南波 「ああ~。うわ~なんちゅういい話」
ヒロト「中学1年上がったばっかりの時にね、NHKのFM、僕 岡山県、にいて、中学生だったんですけど、そん時 FMつったらNHKしかなかったです。で、そっから聴こえてくる、音楽、だけを、しかなかったですね。そんで、そのあと自分でレコード買うようになるんですけどね。それをだから、僕にレコードを買わせたのが、この音なんですね」
南波 「あ~、ありがとうございます」
ヒロト「で、その頃はたぶんね、DL103だと思うんです。カートリッジ。針のところ。今………リスナーのみなさん、DL107Aです」
南波 「(拍手)」
ヒロト「興味のある方、DL107Aでお届けしました」
南波 「正しい情報ありがとうございます」
ヒロト「そしてね、隣にね、SP盤をかける用のカートリッジも置いてあります。この番号が、DL104です。ご参考になさってください」
南波 「みなさん、もう全力でメモされてたと思います」
ヒロト「いや~最高です」
南波 「やっぱり最高でしたか?」
ヒロト「はい。で、僕、自分んちに103を持ってます。やっぱり僕のルーツなんで」
南波 「憧れの方と対面してみていかがでしたか?」
ヒロト「いやもう、名機でしょう。なんの、不満もない。はい。ふふふ」
南波 「ていねいに止めるところまでありがとうございます」
ヒロト「いや素敵ですね」
南波 「良かったです」
ヒロト「はい、ありがとうございます。もう、もう、充分です」



南波 「知らない道や新しい道というのはお好きだったりしますか?」
ヒロト「僕ね、好きですよ。元々 方向音痴、というのもあるんですけど、一生懸命覚える気がないんですよ」
南波 「ははは、潔い」
ヒロト「覚えようという、根気がないんですよね、まず。そんで、当てずっぽ歩いちゃうんです。そんで、それでも、目的地から、になかなかたどり着かなかったり、迷ったり、した時に、イライラしないんですよ。なんか、だから、人と一緒に歩いてるとその人をイラつかせることはあるかもしれない。ふふ」
南波 「でもヒロトさん自身は、全然、何ならワクワクしながら」
ヒロト「そう、でもね、そうすると、待ち合わせの場合、待ってる人もイライラさせるし。人にすごく迷惑をかけるなぁっていうのはわかってるんだけど、だから謝るしかないんですけれど、そういう性格なんです」
南波 「じゃあ地図とか地図アプリとかにも、なるべく頼りたくねえ、みたいな」
ヒロト「いや、今はね、スマホみたいの、便利じゃないですか。今はそれに頼りきっちゃって、迷うこともあんまなくなって。あれ今 最近迷ってないなっていうのに今気づきました」
南波 「あははは。ちょっと寂しさを感じたりも」
ヒロト「そうですね。便利なことは、感謝しますけど、迷った時に起きる、なんかその、なんかこう下半身の辺りが、なんかキューンと切なくなる感じとかは最近感じてないですね」
南波 「じゃあやっぱり便利になることも良し悪しですね」
ヒロト「そうだね。やっぱ不安って、心地よいんですね。不安でいることって。だから、そうですね、今度便利すぎることに不安になったきて、それはあまり心地よくないですね。不便で不安な方が心地よいかな」



南波 「変わらず続けてこられた秘訣は、「何となく」だそうですが、肩肘張らずにやってこられたということでしょうか?」
ヒロト「そうだね。僕、長く続けることがいいという、基準がまずないです。そういう考え方がない。で、長く続けることは全然偉いと思わないから、それに対する努力もしないですね。だけど、それはどっちでもいいんです。ただ、今日やってるかどうかがすごく大事で、今やってりゃいいんですよ。そういうことです」
南波 「じゃあ全く意識されないんですね、長く続けようとか」
ヒロト「うん、で、もしね、もしそれは努力が必要なことで、努力がなければ続かなかったとしたら、僕以外のみんなが努力したと思う。ありがとう。ふふふ。そんな感じです」



南波 「15歳、16歳のヒロト少年は、何に夢中になってましたか?」
ヒロト「いややっぱりロック、レコード、ですね。12歳、の時に、そのロックンロール、に出会って、14歳でパンクロックが出てくるんですね。そこからは、より意識的になって、15、6の頃はものすごく、ちょっと理屈っぽいこと言ってたかもしんない」
南波 「え~。じゃあけっこう、おませな感じで」
ヒロト「今思えば、今の僕よりもずっと、なんか生意気だったかな」
南波 「ええ~。じゃあもうずーっとロックに心を奪われ続けてる、っていう感じなんですね」
ヒロト「そうなんですよ。すごい、だから、それはね、だから僕が、僕という人間を評価するものではなくて、ロックンロールがものすごいものであって、僕はただそれ、それの魅力に負けちゃってるだけなんですよ。やらされてるんです」
南波 「気づいたらもう導かれて、こっちの世界に来てたっていう感じだったんですか?」
ヒロト「だって、おいしいから毎日食べるってそれだけです。もう欲望のままで、これはもう、何にもがんばってないんだよ僕。ふふ」
南波 「ええ~」
ヒロト「申し訳ないけど」
南波 「そうなんですね」
ヒロト「ほんとにそう」
南波 「ほんとにただただ好きでっていうのの、延長でずっと」
ヒロト「そうです」
南波 「ほお~。なんかミュージシャンになるぜ!みたいな瞬間とかも、じゃあなくもう自然な流れで」
ヒロト「そう、最初はね、だから、僕の夢は、レコードを聴く、こと。聴いて楽しかったんだから聴き続けよう。これだからラーメンに例えたら、ラーメンはじめて食べた男の子が、ラーメンおいしい!と思った瞬間、ラーメン屋になろうとは思わないんだ。もう一杯食べたいって思うんだ。それの連続なんですよ。で僕は、レコードを好きになって、もう一枚聴きたい、もう一曲聴きたい、それの連続だったんです。である時からその、演奏者に憧れるようにもなった。そん時に、ある瞬間ね、その憧れのものに、僕はなれるかもしれないと思った瞬間、もうし…電気走ったみたいになって。それは、ウルトラマンだったり仮面ライダーだったり、なれるんだよ。と思った瞬間、手から光線が出るかもしれないとか、空が飛べるかもしれないとか、身長が40メートルまでなるかもしれないとか、これをリアルにですよ、想像とか夢じゃなくて、ほんとにできるかもしれないと、思えた瞬間、なんかもう一生が決まるんですよね」
南波 「ええ~」
ヒロト「で僕、ミュージシャンになれるかもしれない、バンドマンになれるかもしれないって、リアルに感じた瞬間、もうね、もう、もう一歩も引けなかったです」
南波 「それはおいくつぐらいの時だったんですか?」
ヒロト「それがね、14、5歳です」
南波 「ええ~」
ヒロト「で親に言ったもんだって。中学出たらやるつって」
南波 「何とおっしゃいましたか?」
ヒロト「大反対されたね」
南波 「はははは、そうだったんですね」
ヒロト「はははは。ギターは?持ったことねえよそんなもんっていう。歌は?歌ったことねえよ、音楽の成績も悪かったし、音楽に興味もなかったしさ。ふふ」
南波 「でもそのぐらい突然のもう、ビリビリってものが」
ヒロト「ビリビリですね。ただ、可能性がゼロではないと感じたんです。そしたらもうやるしかなかった」
南波 「ほんとに導かれるまま」
ヒロト「うんうん。もう勝手なもんですよ。だから、非常にそこからやっぱ傲慢で、エゴな、やり方しか、できてないよ。だからほんとに色んな人に迷惑もかけたと、思うんだけどさ。何とかやってます。ふふ。はい」
南波 「素敵なお話ありがとうございました」
ヒロト「まねしないでくださいね、みなさん」
南波 「はははは」
ヒロト「みんなに迷惑だから、こんなヤツ」
南波 「いやいやいや」
ヒロト「ふふ」



『千円ボウズ』オンエア後
南波 「なんか幼い頃、千円あれば無敵に感じていたピュアなキラキラとした気持ちを、思い出しました」
ヒロト「無敵だよな」
南波 「無敵ですね」
ヒロト「千円で買えないものなんかないよな」
南波 「はい。遊び心のある、とっても最高にチャーミングな曲で素敵でございました」
ヒロト「ありがとうごさいまする」



南波 「アルバムはどんな作品になりそうですか?」
ヒロト「えーとですね、とにかく、毎回、これから出ていくもの、全部で12曲、どれも、面白い、その、個性のある曲ばっかです。だから、なんか、あの、好きな曲、僕はこれが好き、私はこれが好き、そうやって、なんか反応してほしいです」



南波 「最後になりますが、お聴きの方にメッセージをいただけますでしょうか?」
ヒロト「はい。そうだね、えー、早くみなさん、と、ね、あの、近くで、会いたいです。はい、それだけです」
南波 「それにつきますよね」
ヒロト「ね。やるぞライブ!いっぱいやるぞ!暴れてくれよ。いつかな。はははは」




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