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パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

【草野マサムネのロック大陸漫遊記】21/9/12…「作詞の師匠で漫遊記」THE BLUE HEARTS

2021年9月12日 TOKYO FM
「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」


【作詞の師匠で漫遊記】

M1:アカネ / スピッツ

M2:玉ネギ畑 / THE STALIN

M3:うめたて / ZELDA



草野マサムネ
「次は、ザ・ブルーハーツ、行ってみたいと思うんですが。ブルーハーツは、最初に聴いた時は、俺18歳ぐらいかな。あまりの衝撃に呆然としたんですが。一緒に聴いてた友達、当時一緒にバンドやろうって言ってたバンドの友達と、これは、マジなんじゃなくて、わざと「ガンバレ」とか、そういうダサい言葉をパロディとして使ってんじゃないかと、話していました。

本質はね、スターリンとか、あぶらだことか当時人気の、インディーズのパンクロックに近いんだろうけど、このポップさがね、逆に狂気をはらんでいて、かえってヤバいなとか思ったんですよね。まああの実際ブルーハーツ、この今日聴いてもらう『人にやさしく』以外の曲は、そういうパンクでヤバい歌詞もけっこうあるんですけれども。今振り返れば、マジとも皮肉ともどっちとも取れるところが、ブルーハーツの発明だったんだなと、思いますけどもね。なので、後々、この歌詞をとってもストレートに「ガンバレ」っていうのを受け取っちゃう人が多数派になってしまって、ヒロトさんとかは、苦しくなったりしたのかなと勝手に、推測したりもするんですが。

あとこのブルーハーツは、メロディーがとっても歌謡曲的で、耳馴染みがよくて、自分もこういうね、歌謡メロディーのエッセンスを加えたパンクロックみたいのを作ろうと目論んでいたので、これもう先越されたなというショックもありました。ただブルーハーツは俺の構想なんかより全然、さらに上の完成度だったので嫉妬するヒマもなく、単純に、ファンになってしまったんですが。見た目もね、カッコいいですしね。

で、ブルーハーツ、以外だと当時は、ちなみに、アンジーの水戸さんのちょっと、アカデミックかつ悪ふざけを、絶妙にミックスしたような歌詞とか。コレクターズ加藤さんの、ちょっと絵本のように分かりやすそうでいて意外とブラックユーモアだったりとかそういう、歌詞にも影響受けてましたが。やっぱり一番影響受けたのは、当時はブルーハーツかなってなりますね。それでは聴いてください。ザ・ブルーハーツで、『人にやさしく』」


M4:人にやさしく / THE BLUE HEARTS

草野マサムネ
「ザ・ブルーハーツ、メジャーデビュー前の1987年 自主制作の、アナログ盤のみでリリースされまして、翌年CD化されてレナウンの、コマーシャルに起用されて大ヒット、オリコン26位となったナンバー、『人にやさしく』でした。

草野マサムネがお送りする「ロック大陸漫遊記」、今日は作詞の師匠で漫遊しています。自分語りで、お送りしていますが。スピッツを結成して、ちょっとした頃に、ライブハウスのマネージャーの方に、「ブルーハーツの、マネをしていたんじゃ、君たち未来はないよ」ってキツめの、お言葉をいただきまして。最初はムッとしたんですけれどもまあ確かに客観的に見たら、マネしちゃってるよなという自覚も、ありました。

そんで、ブルーハーツ・フォロワーっぽくないバンドになるために、どうしたらいいのかということで、まずアコギを持ったんですね。あと歌詞も、ちょっと見直していこうということで、ブルーハーツとか、先ほどのスターリンとかZELDA、の、ちょっと影響からさらに自分の、ルーツをさかのぼると、これは松本隆さんなんじゃないかと、そこまでたどっていったんですね。

で、子供の頃 好きだった原田真二さんの曲とかを、聴き直したりして。でも松本隆さんの歌詞というのは、ほんとにプロの仕事って感じなので、とても太刀打ち、出来ないところもあるんですけれども。まず、松本さんの小物使いというのを参考にしようと、思いました。で、小物使い、これ、俺がよく作詞について語る時に出てくる重要ワード、ここ重要、テストに出ますみたいな、小物使い。この『タイム・トラベル』にもいきなり「蕃紅花(サフラン)色のドア」とか「スフィンクス」とか「下弦の月」とか、イメージをかき立てる小物ワードがわんさか出てきます。

あと平成以降のJ-POPに、あるね、よくある「明日を信じて」とか「夢をあきらめないで」とかね、「会いたいけど会えない」とか「何かを探してどこかへ」みたいなそういう具体的じゃないぼんやりした言葉、これをね、個人的には、観念的ワードと言っていますが。観念的ワードばっかりで作られた、観念的な歌詞って、最終的には、イメージがぼ~んやりして何にも、伝わってこなかったりするんですよ。なので、そうならないための、お手本、でもあります。松本隆さんの歌詞ね。それでは聴いてください。原田真二さんで、『タイム・トラベル』」


M5:タイム・トラベル / 原田真二

M6:Wave Of Mutilation / Pixies

M7:そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸

M8:恋は、ご多忙申し上げます / 原由子

(オンエア曲)
2021年9月12日|草野マサムネのロック大陸漫遊記



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