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【関ジャム 完全燃SHOW】22/6/26…山下達郎 特集:若手ミュージシャンの曲を耳にすることはありますか?海外でライブをやる可能性は?

2022年6月26日 テレビ朝日
「関ジャム 完全燃SHOW」

謎多きレジェンド“山下達郎特集” 完結編!!
本音で語る90分超えの超貴重証言!

https://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/backnumber2/0053/

“先週に引き続き、山下達郎を敬愛するさかいゆう、Kan Sano、そしてSUPER BEAVERの渋谷龍太、さらにフジファブリック山内総一郎、川谷絵音(ゲスの極み乙女)、穴見真吾(緑黄色社会)、本間昭光、今井マサキ、などプロの面々からの質問に山下達郎が回答!”




■ 若手ミュージシャンの曲を耳にすることはありますか?

山下達郎
「ここんところ、どっちかと言ったらハードサウンディングな方が好きなので、亜無亜危異、eastern youth、えっと…ブルハ(THE BLUE HEARTS)、ミシェルガン(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)、ミシェルガンの延長でROSSOと、The Birthday、あとは凛として時雨とか、モーサム(MO'SOME TONEBENDER)とか、ああいうのですね、聞くのは。」








■ 海外でライブをやる可能性は?

山下達郎
「ありません。」
スタッフ
「どうしてですか?」

山下達郎
「そんな暇があったらもっとローカルタウンに行きます、日本の。基本的には僕の世代の、僕が音楽を始めた時は、例えば田舎から東京へ出てきたら、みんなUターンするんです。Uターン世代なんです、僕らの世代は。みんな自分の生まれ故郷へ帰って、結婚して子供を産んで仕事してるんです。だから僕の場合はそういう人達のために音楽を作ってきたっていうか、そういう自覚があるので。

あと僕があの、いわゆる70年安保というわりと政治的な騒乱の時代に高校生で、ちょっとそれをかじっちゃったんでそれもあって。あとは音楽に溺れて、ドロップアウトして、大学を途中で辞めて、バンドを作った、あれなので。で、あの70年の、政治騒乱でドロップアウトした人達はほとんど音楽をやってるんですよ。

60年安保っていう、ひとつ前の世代があって、その世代っていうのは文字の世代で、雑誌文化…は、ほとんどその人達が作ってる。特に女性誌とか、そういうあれはね。だからその人達が大きくなって、老人雑誌とか、そういうことになってるわけですね、今は。子ども雑誌もそうだし。そういう所と同じで、僕らはそれと同じことを音楽のメディアでやってきて。だから僕らの音楽のムーブメントっていうのはそういう、本来 音楽の世界に入らなくていい連中がどっと、音楽業界へ参入してきたので、それがそういうユニークさを生んでるんですよ。

同時にそういう意味では、例えば僕がステージに立って歌ってますけど、そこの3列目に座っている人が僕の代わりにステージで歌ってたかもしれない。聴衆と自分の距離が近いんです。だからそういう生活者としての、ひとつの共同意識みたいなのがあるんです。だから、そういう具合に考えてやっていかないといけない。それは僕はずっとそれだけを考えてきたので。

同世代音楽っていうキャッチフレーズを持ってますけど、自分と同じ世代のためにやってる。だから自分達が、歳とったら歳とったっていう、いつまでもピーターパンみたいな歌は作らない、そういう考え方でやってきてるので。そういう人達の生活に奉仕する音楽っていう。ポップカルチャーっていうのは基本的には、大衆への奉仕と、人間が生きることに対する肯定。それがポップカルチャーっていうのはそういうもんだっていうのは。それが、それの上にアバンギャルドとかそういうのがあるので。

だから「僕がやるべきことは何か?」っていうのをずっと考えて、やると、そういうことなので。だから海外進出とかそういうことを考えたことがない。そんな暇があったらもっとローカルタウンに行って、そういう所で真面目に働いてる人達のために公演する。それが僕の与えられた役割だって思ってる。じゃないと、自分は何のために音楽をやっているか、先程も申し上げましたみたいに、ドロップアウトで音楽家になったので、「自分が音楽をやる意味は何か?」って常に問いかけてないと、自分が音楽家としてのスタンスが曖昧になるので、それだけは嫌なので。

という意味で、「テレビ出ない」「本書かない」「武道館やらない」っていう、この3つでやってきたんですよ。」






2011年 100問突撃!インタビュー
【山下達郎 100Qインタビュー/チケットぴあ】

http://www.pia.co.jp/100q/198/index.php

Q6. 注目している若手ミュージシャンはいますか?

「今回のアルバム(『Ray Of Hope』)にもフリューゲルホルンで参加してもらってるんだけど、市原ひかりというトランペットの女の子がいいですね。いままでのオヤジのジャズの概念とはまったく違っていて、フレーズが繊細だし、作曲・編曲の能力も高い。新しいアルバム(『UNITY』)も素晴らしいですよ。
ロックも聴いてはいるんだけど、若手の飛び抜けたバンドはまだ出てない気がしますね。アナーキー、ブルーハーツ、イースタンユース、ミッシェル・ガン・エレファント、ザ・バースディ、モーサム・トーンベンダーのラインが好きなんだけど、若手でそこまでのバンドはまだ知らない。勉強不足なのかもしれないけど。」

Q54. 昨年、ライジング・サンに出演されたときの感想を教えてください。

「お客さんが素晴らしかった。若いころバンドをやってたときのサブカルチャー、ロックの空気を持ってる人たちがたくさんいて、“なんだ、ちゃんとロックがあるじゃん”って思ったんですよね。しかも老若男女でしょ。それはすごく安心しましたね。今年は出られないですけど、ぜひ、また出たいと思ってます。」




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