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伊集院光著「のはなしに」のブルーハーツは出てこない「ブルハ」の話

今、絶賛発売中の伊集院光・著作の第2弾「のはなしに」を読んでいる。

のはなしに

いくつもの短編の話がタイトルのあいうえお順に載っていて
「ふ」の行に「ブルハ」の話がある。

と言っても、実際ブルーハーツに関してのエピソードが書かれているわけではなく、(過去にラジオ番組のイベントで共演して一緒に「ながれもの」を歌った話とか聞きたいんだけどな!「ブルハ」の話の前に「ブス」の話ならあるんだけど・・・) つまり、「ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから」というような気持ちになった出来事についての話が書かれている。俗に言う「ドブネズミ思想」である。いや、そんな言葉聞いたこともないけど(笑)



ある日明け方まで飲んだ帰り。前を通りかかったゴミ収集車後部の取っ手部分に並べられた3匹のハム太郎のぬいぐるみと目が合ったという伊集院さん。おそらく清掃員がゴミの中から見つけてそこに飾ったものだと思われる。UFOキャッチャーの中にいたであろう薄汚れた様子のその3匹が、誰の手によってどこからどうやってそこへ辿り着いたかをあれこれ想像している。

酔っ払いに面白半分に取られて捨てられたのではないか?
父親が子供にあげたら喜ばれなくて捨てられたのではないか?
片思いの男が女に渡したものの捨てられたのではないか?
ずっと3匹一緒だったのか?もしや4匹いたのではないか?

そんなハム太郎をゴミの中から拾い上げて飾ったと思われる仏頂面のその清掃員のおじさん達は、小奇麗な格好をして通り過ぎていく人より美しいと思った。ハム太郎たちもゲーセンにいた時より美しいのではないかと思った。家路に着く伊集院さんの心の中には「リンダリンダ」が流れてた・・・という話。

何てことない話かもしれないけど、何となくわかるなぁと思ってじんわりきた。ある時ある場面で、自分の中だけで、ある曲が無性にハマるということがある。それは他人にはなかなか伝えにくい感覚かもしれない。そんな場面に遭遇して美しいと思った伊集院さんの心は美しいなと思った。

ちなみに、ハム太郎はハムスター・・・そういえばネズミの仲間だな、ということは後から気づいた。そこもかかってたのか。(気づくの遅っせ!) そういえばミッ○ーマウスだってネズミだ。ディ○ニー好きなヒロト&マーシーが奏でる「リンダリンダ」は好きだが、ミッ○ーはあんまり好きじゃない。ついでにベッ○ーもあんまり好きじゃない。ネズミ自体あんまり好きじゃないけど、ネズミ嫌いのドラ○もんは好きだ。この辺の文章は単に伏字がたくさん書きたくなっただけなのであまり意味はない。



実は個人的に「リンダリンダ」は
照れくさくて捻くれてねじ曲がって素直に聞けない時がある。

リンダリンダ/僕はここに立っているよ

昔から有名な曲なわけで、ブルーハーツを好きになる前からもちろん知ってるので、昔スルーしてた名曲を今になってしたり顔で「いい曲だ!」とはなかなか言いづらい。お前に何がわかる?当初ハイロウズを見て「ブルーハーツの人に似てんな~」と思ったお前に何がわかる?何を今さら?という声が聞こえてきそうで恐縮する。

以前、自分の中での「ブルーハーツ」についての記事も書いたけど、リアルタイムでブルーハーツを聴いてた人を前にすると何も言えなくなってしまう。結局、自分は後追い世代でしかない。気にしすぎだろうが、気にしてしまう。

だから「リンダリンダ」や「TRAIN-TRAIN」や「終わらない歌」など、すでに名曲だとあちこちで評価されているような曲は、リアルタイム世代の人の思い入れが詰まってる(ような気がする)曲は、どんなにいい曲だなと思っても、どこか自分のものではない・・・と感じてしまう。


最初、ベストアルバムを聴いていた頃は、素直に「リンダリンダ」や「TRAIN-TRAIN」や「終わらない歌」を好んで聴いていた。けれどその後、オリジナルアルバムを少しずつ聴き出したら、ベストに入っていない(特に評判も聞いたことがない)いい曲がたくさんあった。そしたら、そこで初めて耳にして、誰に何に左右されることもなく、自分自身が純粋に単純にいいなぁと思った曲が本当だなという気がして・・・

なので、自分はブルーハーツの曲で何が好き?と問われたら、「夕暮れ」「月の爆撃機」「旅人」「ネオンサイン」「闘う男」辺りを挙げるだろう。(現在) (ちょっと前は「皆殺しのメロディー」「ながれもの」「街」「歩く花」「ナビゲーター」辺り) それらは、評判を知らずにその時初めて聴いていいなぁと思った曲たちだから。

「夕暮れ」なんてなぜベストに入ってないんだろうと思うくらい名曲なのに、しかもラストシングルらしいのに、それまで聴いたことがなかったし、一般的にけっこう知名度が低い気がしてもったいなく思う。



ということで、「夕暮れ」が好きだ。しかもライブヴァージョンのやつ。「リンダリンダ」や「TRAIN-TRAIN」は誰かのものな気がするけど・・・「夕暮れ」はどうか僕にくれ!後追い世代の僕にも分けてくれ!


あれ・・・何の話してたんだっけ?伊集院さんの「ブルハ」の話が、いつの間にか自分の「ブルハ」の話になってしまった。とにかく、いつまでも「ドブネズミ思想」を持ち続けたいと思う。つまりドブネズミ的なものを美しく思えるような美しい心でありたいと思う。

Comment

ぐみ says... ""
はじめてのコメントです。
ブルーハーツではないですが今年になってミッシェルが好きになった後追いの後追いでにわかファンです。
自分もリアルタイムで一緒に過ごした人達にはかなわないなあと思います。
でもそれと同じぐらい好きになった時間なんて関係ねえ!とかも思ったりします。
今日初めてthe birthdayを聴きにいきます。
バンビさんは06年のライブ以来行ってないのでしょうか?
ちなみにブルーハーツの手紙は自分の中でかなりつぼです。

2009.10.18 09:31 | URL | #- [edit]
bambi says... "コメントどうもです"
> ぐみさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

確かに好きになった時間なんて関係ないですよね。
自分は遠まわしにリアルタイムで聴けなかったことを悔やんで羨んでるが故に
ついついこういう記事を書いてしまうのだと思います・・・。

今年になってミッシェル好きになったんですか。それはそれは!
再びライブで見ることは叶わぬ夢となってしまいましたが、
今は動画サイト等で過去の素晴らしいライブが拝見できたりもするので
ぜひ色々視聴して探ってみて下さい。
98年のフジロック、02年の代々木RIOTはもれなくお勧めです。

ちなみにthe birthdayは単独は久しく行ってないのですが
去年、フジロックとライジングサンでそれぞれライブを見ました。
特にライジングでは単独並みの1時間半近くじっくりライブが見れたので
the birthdayもいいなぁとしみじみ感じました。
ただやはりミッシェルを体感した者としては、どうしても以前の感覚と比べてしまって
なんか違うな・・・と思ってしまって物足りなく感じてしまう部分はあったりします。

ブルーハーツの「手紙」がツボとはなかなか渋いですね。
自分は最近「夜の盗賊団」がやけに染みます。
2009.10.19 23:22 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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