suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

[ザ・クロマニヨンズ/MONDO ROCCIA] アルバム付属DVD視聴で突然バーン!

クロマニヨンズのニューアルバムの初回付属DVDをやっと見た。

クロマニヨンズのマスコットキャラ的な高橋ヨシオのちょっとしたロケ映像と、スタジオライブ『恋に落ちたら』 『突然バーン』 『グリセリン・クイーン』が収録されている。
公園のベンチに座ってるおじさんの身に関連した「た」「か」「は」「し」「よ」「し」「お」のあいうえお作文的な映像がなかなか面白い。「か」と「し」に笑った。おじさん、肩になんかいるよ!おじさん、昼間っから何してんの!(笑)

そして、壁に貼ってあるTHE WHOのポスターやらがやけに目に付く、彼らのお馴染みのスタジオでのライブ映像がこれまたいい!アルバムを聴いてからもう3~4日経ってこのDVDを見たのだが、この寝かせ具合がちょうど良かったらしい。ずっと音源で聴いていて、映像で見た時のこの衝撃。ドキドキする!

アルバムの感想はこちら
→ [ザ・クロマニヨンズ/MONDO ROCCIA] どうかしてるアルバムレビュー



1. 恋に落ちたら

前奏のギターがちょっと『レフュージア』に似てる気がする。
静かに穏やかに曲が始まり、優しく語りかけるように歌い出す「あのね」。改めて、「あのね」だけでこれだけ表現できるのは凄いなぁと思う。そして何より、一言一言大事そうに「あのね あのね」と歌うヒロトの姿に胸が詰まる。きっと大事な人に語りかける「あのね」なんだろうな。ああ、マーシーの曲なのにヒロトにドキッとしちゃってごめんね。


3. グリセリン・クイーン

ライブ映像で見ると、始まり方がわりとゆっくりめに聴こえる。一歩一歩踏みしめて始まっていき、颯爽と駆け抜けていく感じ。やはり撮られてることを意識してたりするのか、凄く丁寧に演奏されてる印象を受ける。ライブというともっと勢い任せに疾走していくイメージがあるが、スタジオライブとなるとまた趣が異なるようだ。

ふとヒロトの服装が(Tシャツ・パンツとも)上下黒だったことに気づく。前の2曲『恋に落ちたら』 『突然バーン』の時と雰囲気が異なって見えたので、ちょっと服装変わったのかな?と思って見返したけど全く変わっていない。どうやら日が暮れて、当たっている照明の加減で黒が際立って見えているらしい。前の2曲の時はまだ外が明るかったようで。それと、壁に貼ってあるチャックベリー(?)のポスターも、日が暮れてからの方がモノクロ感が浮かび上がってくるように目立っていた。

暗いグリーンの壁と天井。昼間から薄暗めのスタジオ。陰影をつけてメンバーを情景を照らすライト。昼間と夜。その雰囲気の違いを楽しむのも面白いかもしれない。

2. 突然バーン

この曲、やっぱり凄く好きかもしれない!イントロの甲高いカチャカチャしたギターの音に心をくすぐられる。なんて無邪気な音なんだろう。おそらく自分がいくらギターを練習して弾いたとしても、高音を弾こうとしてしくじってるような音にしかならないんだろうな。映像的には前奏部分で一瞬パッと移るヒロトの足元の画が妙に好きだ。

初めに曲を聴いて書いた感想では、妙に楽しげなコミック調な雰囲気に捉えてしまったけど、実際演奏してる映像を見るとまた印象が違って聴こえる。何とも真っ直ぐな真剣な顔をして歌うヒロトの姿を見たら、世界がバーンと変わって見えた。

初めに聴いた時は、特にサビの「パンパカパーン」が凄く気になって、何かおめでたい感じのファンファーレのように聴こえて。「突然バーン」という言葉には、ドリフの爆破オチのようなものを想像してしまって凄くおかしな響きに感じたんだけど・・・やっぱりヒロトは大真面目だったんだ。真剣なんだ。

自分はやはりこの曲は、ロックンロールを聴いて初めて衝撃を受けた時のことを歌った曲なんじゃないかと思う。彼らはインタビューでよく「ロックンロールとの出会いは?」と問われてる。だからこそ余計に、ロックンロールと初めて出会った時のことを意識するんじゃないかと思う。それとも、未だに覚めやらぬくらい鮮明に、その衝撃を受けた瞬間を覚えているのかもしれない。

「直径30センチ」に見えた宇宙というは、やはりレコードだと思う。
ロックンロールを聴いて初めて受けた爆発のような衝撃、と
宇宙が始まる時の爆発のビッグバン、とがかかって「突然バーン」なんだろうな。

自分は、ロックを聴いて初めて衝撃を受けた時のことをよく覚えていない。一目惚れ・・・初聴き惚れすることが元々少ないので、大抵「なんかいいな」「なんか気になるな」「何となくカッコイイな」から始まって、徐々に「うわー凄えカッコいい!」に到達するので、初めて聴いて衝撃を受けれるタイプの人はちょっと羨ましい。

とあるレビューで、
この曲とブルーハーツの『歩く花』という曲を重ねて聴いている人がいた。

「ある日突然 ただ一つだけ 世界の全部に見えた」
「稲妻のよう 一人じゃないんだな」
                (突然バーン/ザ・クロマニヨンズ)
「ある日突然ピンときて だんだんわかることがある」
「その瞬間 僕は一人で決めたんだ」
                   (歩く花/ザ・ブルーハーツ)

ブルーハーツのラストアルバムに収録されている『歩く花』は、ある種ラブソングなのかもしれないけど、その時期のせいかかなり感傷的に聴こえる。『突然バーン』は、しみじみとしながらも突き抜けて明るい情景が浮かぶ。

何となく悟りを開いたかのような、「一人で決めた」あの頃から「一人じゃない」と実感する今へ。全く別のことを歌ってるのかもしれないけど、例え同じ瞬間を思い描いてもその時その時によって感じ方は違うのかもしれないなと思った。あの頃は凄く悩んでたけど今思い返してみたら大したことじゃねえな、みたいな。ともかく世界観はいい方に転がっていってる気がする。

自分はどちらかと言うと、『突然バーン』に憧れ、『歩く花』に共感する。車を運転しながら、『歩く花』の「ガードレールを飛び越えて・・・」辺りを聴いているとハンドル操作を誤りそうになる。道が右に曲がってたら左へ、左に曲がってたら右へ。ヤバイ方へ行きかけるんだけど、まあ何とか大丈夫。最後にはちゃんと好きなもののあるところに着地できてるから。自分はまだまだ『突然バーン』の境地には到れないなぁ。



これまた、とあるレビューを覗いたら
今回のアルバムでヒロトとマーシーから卒業されてる人がいた。

今作品を全く好きになれなかったらしく、辛辣なことが書かれていたけど、それを読んで面白いな~と思った。ああ、こういう人もいるんだなと。みんながみんな絶賛してたらそれはそれで気持ちが悪いというか、あんまり好きなものにのぼせてる状態は好ましくないような気がするので、時々こうやって相反する意見を目にすると気が引き締まる。

そして、好意的に受け止められた自分の感覚が当たり前のものではないんだ、ということにちょっとだけ嬉しくなる。と言っても、そんな自分の感覚が凄いとか優れてるとかそんな偉そうなことを思ってるわけではなく、ただ何となく、ちょっとだけ幸せなことなのかもしれない・・・と思う。

今回の作品がピンと来なくて卒業しようと思った人なんかは、むしろ今回までよく持ったなぁと思う。ハイロウズの頃にすでに気づいててもいいのに・・・ね。自分はハイロウズの頃よくわからない部分(ピンとこない楽曲)があって、当時はわりと距離を置いて彼らを見ていたので、まさかクロマニヨンズになってこんなに深くハマり込む日が来るとは思わなかった。ロックンロールも、彼らとの距離感も、どう転ぶかわからないもんだ。

歌詞が何のこっちゃ?なのは今に始まったことではないし、楽曲の良し悪しはどうやら好みの問題のようだし。ブルーハーツの頃と比べてもしょうがない。でも、あの頃と比べてどう変わったか、変わってないものは何なのか、を追っていくのもなかなか面白い。

きっと「ブルーハーツ」をリアルタイムで聴いていたら
おそらく「クロマニヨンズ」はそんなに好きじゃなかっただろう。
それはもう生まれた時代と、人それぞれの感性との兼ね合いだ。
ぐちゃぐちゃ言っててもしょうがない。過去を夢見てたら今がもったいない。
今の時代を生きる、それが全てなのだろう。

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