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パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

ザ・クロマニヨンズ ツアー[ウンボボ月へ行く]12/7@SHIBUYA-AX (底なしブルー編)

終演後の他人の会話でも、ツイッターでの感想でも、ファンブログのレポでも、絶賛な声しか聞こえてこない、クロマニヨンズの渋谷AXライブ。
衝撃的なことを言ってもいいかい・・・?
なんか、いまいちだった・・・たぶん自分のテンションが。
楽しいって言うのは簡単だし、楽しかったと思い込むのも難しくはない。
だけど「いまいちだった」って言う奴が、この世に1人くらいいたっていいだろう?

ということで、詳細で楽しいレポを期待してるファンの人はここでさらばだ!
ほとんどステージ見えてないから描写もないし、MCもだいぶ忘れたし。
こっから先は底なしブルーだ。淀んで前が見えない奴のレポだ。

昼間から雨の降り出しそうな曇天で嫌な予感はしてたんだよ。ライブは楽しみなんだけど、その他のことが色々とめんどくさい。そんな憂鬱を引きずりながら、のらりくらりと渋谷へ向かった。人ごみがまず嫌い。途中でCDショップに寄って、欲しいCDを探したけど、ない。やっぱり取り寄せるしかないのか。めんどくせえ。

開場時間をちょっと過ぎた辺りに会場に着く。さすがクロマニヨンズのライブ。活気で溢れている。あんまり早くにフロアに入って待つの好きじゃないんだけど、まあ初日だし、律儀に前ブロックの辺りに行って待つ。偶然、近くに顔見知りの方がいてちょっとお話させてもらう。こんなレポ読んだらガッカリされちゃうだろうな。

開演前には噂通り「ジンギスカン」や「ハロー・ミスター・モンキー」なんかが流れてる。何となくウキウキする・・・かも。ステージの上にはコビー側に、アルバム「Oi!Um bobo」のジャケのようなステッチ文字が書かれている旗?が立っていて、ちょっと可愛らしい。真正面には満月が浮かんでいたような気がする。

開演前から熱い声援が飛び交っている。ああ、なんかもう始まっちゃってる人がいるんだな、と横目でチラリ。都内近郊では今回のツアーは初公演だし、熱くなっちゃう気持ちも何となくわかる。みんな待ってたんだ、この日を。

音楽が止まり、ライブが始まる予感がし、人波が前へ流れた所で、いっちょ行ったれ!と思って前へ。憂鬱を吹き飛ばす荒治療に。さすが初日の熱気と殺気。ギュウギュウと圧迫されて見事に何にも見えねえ。でもまあこれがないと、それはそれで寂しかったりもする。初日だし、祭り気分で息苦しさを味わう。先日のフラカンは実にほのぼのとしたライブで、押し合いへし合いもモッシュもなくて、ちょっと物足りなかったし。

前説のお兄さんが登場。誰かが「サラサラだ・・・」と言ってたのが聞こえて、チラッと見えたお兄さんは確かにサラサラヘアになってた。以前はツンツンヘアだったもんね。相変わらず皮ジャンだったと思う。いつもの注意事項を上の空気味に聞いて、盛り上がる周囲につられてイエーイ!圧迫されてると盛り上がるしかなくなる。思考停止だ。

もちろんメンバーが出てくる所なんかまともに見えやしない。まあ別にいいのだけど、同じ位置で背の高い人とかがメンバーの姿を見て盛り上がってるのを見ると、なんだか悔しい。下の方は空気も薄いしな。そういう人生だ。慣れてる。チラッと「ヒロトがいる!」ってことが確認できただけで、それだけで充分なのさ。



1曲目は「オートバイと皮ジャンパーとカレー」。否が応でもテンションが上がる。うっかり位置した前ブロックで、まあ生きるのに必死になるよね。思い通りには動けない。ステージは全く見えない。でも音と歌は聴こえている。オートバイに乗ってどっかに行きたくなる。行き先を決めずにフラリと。

続く「伝書鳩」はやっぱりカッコいい。どことなく漂う刺々しさに同化して追いかける。必死で呼吸をする。一転「あったかい」は温かさが漂う。尖った心をほぐしていく。優雅に聴いてる余裕はなかったけど、ライブで聴くとなかなか楽しげ。

そして待望の「底なしブルー」イントロが始まった瞬間に何もかもが吹っ飛ぶ。ハープを吹いてるヒロトの姿はほとんど見えなかったけど、ハープの音に全身がシビれる。楽しいというか、嬉しいというか、そんな感情を飛び越えて、無我夢中で吹っ飛んでいた。「猛毒をラッパ飲み」「狂犬病」って所がすげー好き。ちょっと荒廃的な歌に浸っているのが心地良すぎる。

一休みの「キャデラック」イントロがやっぱ印象的。音として聴いてて面白い。「多摩川ビール」でまったり。この辺りで、やっぱり前の方そんなに面白くねえなと思って、少しずつ端へ移動。みんな前へ前へ行きたがるから、なんか楽しいことがあるのかなぁと久々に前へ行ってみたけど、やっぱりそんなに楽しくない。ほとんど何も見えないし、生きるのに必死で音を楽しむ余裕がなくなるし、自由に動けないし。まあ楽しみ方は人それぞれか。自分はやっぱり好き勝手に暴れたいのさ。

と、ここまでニューアルバムの曲順通りにやってきて、新曲はちょっと一休み。ヒロトの「お~お~お~」とキーを取っといた方がいいよ、みたいなMCがあって「グリセリン・クイーン」テンションが上がる!こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、ニューアルバムの曲は「底なしブルー」が聴けた時点でもう充分って感じになってしまって、あんまりワクワクしない。前ツアーではもういいやと思ってた過去のシングル曲が、今回は凄く楽しい。気分なんてどう転ぶかわからないもんだな。

これまた昔のアルバムから「草原の輝き」ライブでは意外とやってる定番曲か。聴くごとに染みてくる。ハープがたまらない。ずっと続けばいいと思う時間が流れる。久々に聴く「スピードとナイフ」イントロで何の曲だっけと思ってしまったけど、楽しいリズム。続いても久々に聴く感じがする「ムーンベイビー」すでに懐かしい。これはやっぱりギターがカッコいい。マーシーの姿は一切見えないけど、「カモンベイベー!」とやってるとどこかで繋がってる気がする。

イントロが鳴った瞬間に心が踊る「鉄カブト」ライブ定番曲になったのなら嬉しい限り。聴くごとに速くなっていくスピード感、疾走感は、ライブでしか味わえない楽しさ。歌詞をかみ締めて、バカみたいに必死になって歌ってしまう自分は嫌いじゃない。ここらで息切れし始めたけど、止まることなんかできやしない。

ヒロトのMCで新曲に戻りますとあって始まった次の曲、イントロを聴いて「ギリギリガガンガン」じゃないの?新曲じゃないじゃん!とすっかり間違えてたら、「はじめから全開で~」と始まって「ひらきっぱなし」だと気づく。やられた!イントロ似すぎだろ。間違いなく盛り上がる曲。けど、「ギリギリガガンガン」と間違えた恥ずかしさが尾を引いて、ちょっとノリきれない部分があってもったいなかった。明日(渋谷AX2日目)は、はじめから全開で行ってやろう。何となく「サグラダ・ファミリアは今ちょうど完成~」を大声で歌ってしまった。気持ちがいい。

まったりムードの「7月4日の横田基地」揺れてるのも悪くないんだけど、新曲に対してあまりテンションが上がらないゾーンに突入。ただ後半のスピードアップの所はめちゃくちゃ楽しい。落差にやられる。バカみたいにテンションが上がる。端の方だったからほどほどのノリだったけど、これ前の方だったらモッシュしてるだろうな。魅惑のモッシュタイムに心惹かれる。

もう1つまったり「ボンジュール ロマンマン」歌詞の内容を色々考えちゃうよね。まあ意味なんてどうでもいい気もするけど。「生きようとする僕の心が つれってって」凄く心に引っかかる。自分の中ではどうしても、僕の心は「ずれてって」な気がするから。何かがずれていくような気がしてしょうがない。ギターの音は好き。

アルバムの曲順通りに進む「いきもののかん」ライブで聴くと、軽快で思いのほか楽しい。時折り襲われる虚しさを忘れ去れてくれる明るさ、前向きさがある。「めんどくせえ事ばかり」の所に力がこめて歌われてた。全くだ!と思いながら、「いきているオレ今日も」と言い聞かせる。めんどくさい感情に支配されながら、真っ直ぐさを取り戻していくように。続く「我が心のアナーキー」身を任せていると心地良い。「アナーキー」「アナーキー」とやり取りするとこが楽しい。

ニューアルバムの曲があと1曲残ってるけど、それはあとに残しておこう、みたいなヒロトのMCがあって過去の曲ゾーンへ。イントロが始まった瞬間にドキリとして心を持っていかれる「エイトビート」何度聴いてもいいもんはいいもんだ。久々に聴くとまた染みる。この曲はあんまり好きじゃないからもうやらなくていいと言ってる人がいたけど、可哀想な人だよな。何度聴いたって染みるもんは染みるんだ。「ただ生きる 生きてやる 呼吸をとめてなるものか」そんなに感傷的になりたいわけじゃない。だけど心に響いてくる。

前日に見た「ブラマヨとゆかいな仲間たち」という番組で、ブラマヨ吉田が何もかも思い通りに行かない時があって、明日心臓が止まるんじゃないかと思って遺書を書いた・・・という話をしてて、それを思い出してなんかしんみりした。自身も明日目が覚めなかったらそれはそれでいいや、と思う日があったりするから。目が覚めて絶望、とかもう飽きた。結局、「エイトビート」を聴いてこの世にしがみつくしかないんだな。

今度こそ「ギリギリガガンガン」お馴染みの盛り上がりで言うことなしなんだけど、今日は最高!と言いながらちょっとした虚しさに襲われる。最高だと思い込もうと自己暗示してるみたいで、本当に最高なのか?と誰かが囁く。うお~めんどくせえ!と振り切って飛び跳ねる。続く「あさくらさんしょ」素直に単純に楽しい。ブレブレな感情を、グラグラと揺さぶって、いつの間にか笑顔。

珍しく?この曲でラスト「紙飛行機」悔いを残さぬよう、思い切りはしゃぐ。疲れより楽しさを優先。ダレてる奴は置いてきぼりにして、突っ走っていくと見えてくる景色は、悪くない。目の前が霞んでいても、ぼんやり暗くても、明かりがともるかどうかは自分次第。

ステージからはけていくメンバーの姿はチラ見え。アンコールを待つ間、まずは「ヘイホーレッツゴー!」コール、そのあとに「もう一杯ちょうだいな」コールが起こる。まだ迷走してる感じ。とりあえず手拍子で待つ。再び登場したメンバーは、タオルなどを掲げてお馴染みの雰囲気。

いつの間にかステージの真ん中に小ドラムが置かれてて、カツジが照れながら真ん中に位置し、「南南西に進路をとれ」が始まる。みんなで合唱、行進するようなリズム、楽しくないわけがない。「積乱雲が発達中」なわりには、淀みなく目の前が開けていく感じ。いかにも音を合わせてるような演奏が微笑ましい。たまに目に入る楽しそうなメンバーの笑顔が可愛らしい。

ひそかに好きな「ネギボーズ」嬉しい、楽しい!カップリング曲だから知らない人もいただろうな。ぜひ聴いた方がいい。楽しいから。「何もないけど全部ある」久々に染みる。そして安心する。できれば「メインジェット」もセットで聴きたかったけど今回はなし。最後にやっぱりの「タリホー」まだ余力残ってたから思い切りと。もうここまでくると記憶なんかない。細かいことはどうでもいいや。楽しければどうでもいいや。どうにでもなれと、人波をかき回す、台風のごとく。

ライブ後、メンバーがステージから去っていく。ペットボトルを投げ、ピックを投げ、もちろんここには届いてこない。期待してはダメだ。手にしたらそこで初めてラッキーと思えばいい。マーシーが目線の先に来て、別れを告げている。周囲がみんな近づいていって盛り上がってるのに、のれない。メンバー自体に対する興味があんまりないのかもしれない。

みんなメンバーを見たがるけど、そりゃ見れるもんなら見たいけど、自分の中で見ることはそんなに重要じゃない。ヒロトの形をしたシルエットが目に入っただけで、それでもう「よし!」って感じがしてしまう。「カッコいい」とか、「カワイイ」とか、口にするまでもない。口にしないけど、思ってることはきっと同じ。

今回は「ヒロト、愛してるー」だの「好きだー」だの、熱い声援を送ってる男の人が目立っていた。ヒロトもいい加減それに答えて「愛してるよー」と言ってたけど、別に「愛してる」なんかいらねえや。ロックンロールをくれれば、オレはそれでいいや。明日もロックンロールをくれよ。じゃ、最後に拝借してきたセットリストを書いて寝る!

01. オートバイと皮ジャンパーとカレー
02. 伝書鳩
03. あったかい
04. 底なしブルー
05. キャデラック
06. 多摩川ビール
07. グリセリン・クイーン
08. 草原の輝き
09. スピードとナイフ
10. ムーンベイビー
11. 鉄カブト
12. ひらきっぱなし
13. 7月4日の横田基地
14. ボンジュール ロマンマン
15. いきもののかん
16. 我が心のアナーキー
17. エイトビート
18. ギリギリガガンガン
19. あさくらさんしょ
20. 紙飛行機
(アンコール)
1. 南南西に進路をとれ
2. ネギボーズ
3. タリホー



[ 追記 ]
2日目のライブレポも書きました。ロックンロールは確かにもらった!
ザ・クロマニヨンズ ツアー[ウンボボ月へ行く]12/8@SHIBUYA-AX (月面に着地編)

Comment

あう says... ""
充分、楽しんでるじゃん。
2010.12.09 00:47 | URL | #- [edit]
bambi says... "> あう さん"
そうですね。これはこれで楽しかった気もします。
いまいちだったライブでこれだけ感想が書ける自分も
どうかしてんな、としみじみ思いました。
2010.12.09 17:25 | URL | #9jgEo1Cg [edit]
mu says... ""
はじめまして。私は8日だけライブに行きましたがまさにそのような感じになりました。
最初モッシュにまきこまれて生きるのに必死になり、曲に集中できなくなって前半を終えたりして、自分のふがいなさもあれですがちょっと冷めてしまいました。
今回はセトリがアルバム順ということもあり次の曲が予想できてしまい、個人的にドキドキ感が少し足りず・・・

その日は残念な気持ちになりましたが、次の日になったらまあ、それも良い思い出かなみたいな感じでしたけど笑

次はリベンジしてやる!という気持ちに燃えて、次のライブが逆に楽しみになりました!笑

なんか意味わからないですけど、ちょっと似たような気持ちを覚えたもので。失礼しました。
2010.12.10 01:00 | URL | #cxBr3EjI [edit]
bambi says... "> mu さん"
似た気持ちの方からのコメント嬉しいです。
どんなにいいライブでも、気持ち良く見れないと楽しめなくなってしまうものですよね。巷には楽しい感想ばかりが溢れていますが、そうじゃない思いを胸に抱える日があってもいいと思ってます。

次のライブでぜひリベンジしてください!いまいちだったライブのあとは、意外と楽しめることが多いです。その証拠に、翌日8日のライブの感想記事では相反するようなことをたくさん書いています・・・
http://suicidebambi.blog44.fc2.com/blog-entry-308.html

これだからライブはやめられません。毎回最高に感じられる心があればそれが一番なんでしょうけど、次のライブはどうだろう?と思って望むワクワク感もなかなか悪くないです。
2010.12.11 01:42 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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