suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

【真夜中のハーリー&レイス】12/1/24…ゲスト:甲本ヒロト(プロレスとレコードの話)

2012年1月24日  ラジオ日本  【真夜中のハーリー&レイス】 より

ラジオ日本(1422kHz)で、毎週火曜・27時に絶賛放送中のプロレス&格闘技番組「真夜中のハーリー&レイス」。1月24日の放送は、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんを迎えて60分1本勝負!


(ブログ) 清野茂樹のシゲキ的リング
【ラジオ】ロックミュージシャンの甲本ヒロトさんを迎えてNWA王座防衛成功


(ポッドキャスト配信) AM1422kHzラジオ日本
1-24 vs甲本ヒロトさん(ザ・クロマニヨンズ)<A面> 真夜中のハーリー&レイス

1-24 vs甲本ヒロトさん(ザ・クロマニヨンズ)<B面> 真夜中のハーリー&レイス

放送は3か月ほどポッドキャストでも配信さているようなので、聞ける方はぜひそちらを。勢い余って書き起こしてしまいましたが、こちらはアーカイブ的に覗いてもらえればと思います。人名やタイトルは調べて書きましたが、もし間違いがありましたらお知らせください。

自分はレコードもプロレスもあまり詳しくないのですが、とにかく二人がレコードを見ながらあれこれと思い出話をしたり、何とも楽しそうでワクワクしました。個人的には、KYワカマツさんの宇宙についての話と、ピート・タウンゼントと船木選手のロックな逸話にグッときました。




DJ (清野茂樹) 「さて、今夜の挑戦者は、ザ・クロマニヨンズ、甲本ヒロトさん。1963年は岡山県生まれの48歳。2006年に旗揚げした、ザ・クロマニヨンズのボーカリストですね。プロレスも大好きで、プロレス雑誌でね、『KAMINOGE』の表紙も飾ってらっしゃいます。私も実はですね、6年前に1度、広島にいた頃、広島FM放送というラジオ番組で、ヒロトさんとプロレスの番組、もう1時間プロレスの話しかしない番組をやったことがあります。あれから6年の月日が早いもんで流れまして、お互い何があったのか、その辺りをですね、確認していきたいと思います。今日は、“2006年のあん時の僕たち”と題しまして、この空白をじっくり埋めていきたいと思います。

さて、そんな今夜の挑戦者、ヒロトさんはと言いますと、現在はスタジオの隣にあります、ドレッシングルームでウォーミングアップの真っ最中ということですけども。その様子を見てみますと・・・おっ、えっ、シェー!ですか。(笑) なぜ?なぜシェー!なのか。これは一体どういう意味が、あるんでしょうか。しかも固まったまま、全く動きません!微動だにしない甲本ヒロト・・・(笑) こんな姿は、ステージでは見たことないですよ。ええっ、一体今日は、どんな試合になるんでしょうか。あっ、もう大丈夫だ。もう元通りになってました。さあ、今夜はですね、ロック界よりの使者を迎えての60分1本勝負!決戦のゴングが鳴る前に、まずは番組からのお知らせを聞いて頂きましょう。」


(お知らせ)

DJ   「今日はあれですね、スタジオの向こう側、ギャラリーが多い。観客が多い。超満員、札止めでございます。では、これよりですね、NWA世界ヘヴィー級選手権試合を行います。今夜が数えますと、80回目の防衛戦となります。ではでは、青コーナーから挑戦者、ザ・クロマニヨンズ、甲本ヒロト選手の入場です!」


(オンエア曲) ザ・クロマニヨンズ/ナンバーワン野郎!

DJ   「さあ、流れてきたのは、ザ・クロマニヨンズ、アルバム『ACE ROCKER』に収録されております、『ナンバーワン野郎!』でございますが、この曲に乗せて登場したのは今夜の挑戦者、ご紹介しましょう、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんです!ようこそ、こんばんはー!」
甲本  「こんばんはー。よろしくお願いしまーす!」
DJ   「いやいやいや、お会いしたかったですよ。」
甲本  「久しぶりだねえ~。」
DJ   「いや~ご無沙汰しております。」
甲本  「ちっとも変わってないよ。」
DJ   「いや、ヒロトさん全然変わってないですよ。」
甲本  「そお?」
DJ   「ええ。僕あの~メガネを最近ちょっと、この6年間でかけるようになりましたんで。いわゆるなんて言うんですかね、ちょっとアナウンサーっぽく、なったかなという。」
甲本  「よく似合ってますよ。」
DJ   「あっ、ありがとうございます。いや~嬉しいですねえ。やっぱりなんかあれですね、久々にお会いするとちょっと緊張しますね。」
甲本  「そう、そう、そうですね。はい。緊張・・・まあ、まあねえ。」
二人  「(笑)」
DJ   「いや~ヒロトさんは、でも超夜型だ、と聞きましたが。普段、寝るのずいぶん遅いんですって?」
甲本  「そうですねえ、5時ぐらいかなあ。平均すると。4時とか5時とか。」
DJ   「もう朝ですね、ほとんどね。」
甲本  「うん。そうですね。でも、たまにはその、8時とかまで起きてる時もあるよ。」
DJ   「あっ、もう完全に時計がグルッと回って。」
甲本  「そうそうそう。」
DJ   「へえ~。夜中はやっぱり気持ちが集中するとか、テンションが上がるっていうのがあるんですか?」
甲本  「あのねえ、レコードを聞くのが好きで、どうしてもね、夜、聞き始めると、もう一枚、もう一枚。ああ、これも聞きたい、あれも聞きたい。つって、チェーンのようにね、続いちゃうんですよ。」
DJ   「おかわりですね。」
甲本  「はい。おかわり~。」
DJ   「もう止まんない、って感じで。」
甲本  「そうです。」
DJ   「へえ~。そう、レコードをね、ヒロトさんはもうほんとに以前からお好きで。実は今日この番組もですね、そのレコード好きのヒロトさんに合わせまして、流す曲は全部、レコードでございます。」
甲本  「そりゃあいい。」
DJ   「はい。」
甲本  「あっ・・・と思ってね、さっきスタジオ見てましたら、あの~プレイヤーのところに、くっついてた、カートリッジが、モノラル専用の、DENONの103だっ・・・102だったんですよ。」
DJ   「はいはい。」
甲本  「で、DENONの102っつうのは、モノラル専用針っつうことで、どういうことかって言うと、カートリッジに針ついてますね?その針の振動がですね、え~と、ステレオ針というのは、上下左右に、稼働するわけです。それでレコードの溝の振動を拾い、サウンドに変えていくのです。ところがモノラル針というのはですね、その・・・一方向にしか揺れないんです。はい。それはモノラルの、レコードには適しておるのですが、それでステレオのレコードをかけると、レコードを傷めてしまうという。」
DJ   「あっ、そうなんですか!」
甲本  「そうなんです。で、たぶん、そのことを知らないんだね、このスタジオの人は。」
DJ   「ああ~そういうことになりますねえ。」
甲本  「たぶん、え~と、このスタジオから、発信される、番組がモノラルなので、モノラル針でいいだろうと、思ってつけたんだな。」
DJ   「ははあ~。凄い・・・凄い!やっぱりお好きですねえ。」
甲本  「はい。ですから、言っときます。え~とステレオのレコードをかける時は、DENONの103にしてください。」
DJ   「今日はこれ今、10・・・2?」
甲本  「2しかないんです。」
DJ   「2しかない?あっ、申し訳ございません。これはもう・・・ないんすか、103は?ない?探したけどない?あららら~。」
甲本  「そして、クロマニヨンズは、モノラルなので、102で全然オーケーなんですけれど。」
DJ   「ですよね。はい。」
甲本  「で、清野さんが持ってきたレコードをこれからかける時には、102でかけますが、1回ぐらいはいいけれど、何度もかけるとレコードがかわいそうだよ。」
DJ   「なるほど!じゃあ、1回きりというルールにしましょうか。」
甲本  「そうしましょう。」
DJ   「はい。じゃあちょっと今日持ってきた・・・んですよ、僕も。いや~もうヒロトさんの全く足元には及ばないんですが、レコードをですね、けっこう集めてまして。」
甲本  「いいねえ。」
DJ   「昨日もですね、ちょうど新中野の方に探しに行ったりして。いわゆるあの~レコード屋さんというよりは、リサイクルショップ、なんかも僕けっこう行くんですよ。」
甲本  「ふ~ん。いいですねえ。」
DJ   「で、そういうとこでフッとした出会いが。」
甲本  「掘り出し物ってやつだね。」
DJ   「あったりするんですよ。」
甲本  「あるあるある。あるよ。50円とかでね。」
DJ   「そう!あるんですよ(笑) え~とですね、これうちにある、今日はまあドーナツ盤だけ。LPはちょっと・・・」
甲本  「ドーナツ盤っていう言い方もね、今わかんない人が多いからね。うん。」
DJ   「いわゆる~なんていうんでしょうね、7インチって言えばいいんですか?」
甲本  「そうです。なんでドーナツ盤っていうかと言うと真ん中の穴がでかいからなんだよね。」
DJ   「そうなんですよ。だからこれかける時は、あの~こういう丸っこいのを真ん中に。」
甲本  「アダプターつけて。」
DJ   「アダプターをつけて。」
甲本  「あれなんで真ん中は穴がおっきいかと言うと、ジュークボックス用なんですよ。」
DJ   「ほっほう~。あっ、ジュークボックスの中に入れる、その・・・機械の中が、あの大きさになってるっていうことなんですか?」
甲本  「そうです。オートチェンジャーの機械に、あれを通すための、どうしてもあの幅が必要なんですよ。」
DJ   「へえ~。いや、ちょっと凄い勉強になりますね!今日は。もうメモすることいっぱいありますよ。オートチェンジャー用なんですね、あれね。」
甲本  「はい。レコード博士。」
DJ   「すご~い!(笑) 今日プロレスの番組ですけど、レコードの番組になってまいりました。え~とね、じゃあ、どうしましょう。ザッと広げます?それとも・・・」
甲本  「アトランダムでもいいし、なんかお勧めでもいいよ。」
DJ   「じゃあ、ひと掴み、ザッと出しますね。」
甲本  「そうしましょう。」
(ゴソゴソ・・・)
甲本  「なんだそれ。」
DJ   「よいしょっ。全部プロレス関連なんですよね。」
甲本  「おっ。ああ~いいっすねえ!いいですね~。あっ、こ、このジャケットの『炎のファイター』いいよね。」
DJ   「はい。これ、いわゆるオリジナルというか。最初に出たのこれなんですよね。」
甲本  「これですよね。このあと、あのNWAのこう・・・ベルト巻いて、こうやってるだけ、猪木さんだけのやつにね。」
DJ   「ありましたね。」
甲本  「ああ、古舘さんのやつね。」
DJ   「『燃えろ!吠えろ!タイガーマスク』ね。」
甲本  「あ~僕もでもけっこう持ってますよ、この辺は。」
DJ   「あっ、ほんとですか!えっ、ヒロトさん、プロレスレコードもお持ちなんですか?」
甲本  「この辺はだいたいありますよ。あっ、これ持ってないぞ。」
DJ   「阿修羅・原。」
甲本  「阿修羅・原さんの、『恋遊び』は。」
DJ   「ええ。デュエットしてるんですね。」
甲本  「これ持ってないねえ。」
DJ   「これは、モノラル・・・ですか?」
甲本  「いや、これ・・・ステレオですね。」
DJ   「ああ~。」
甲本  「いいっすねえ、でもね。あ~懐かしいなあ。『スカイ・ハイ』もね。カッコイー!これ凄いじゃないですか。」
DJ   「そうなんですよ。」
甲本  「お宝ですよ。へえ~。」
DJ   「スーパースター・ビリー・グラハムが使ってた、『スーパースター』という曲を。」
甲本  「そうですね。へえ~。」
DJ   「・・・あの『ビート・ゴーズ・オン』の、ザ・コブラが使ってた。」
甲本  「あっ、そうでしたか。ザ・コブラってあの、高野さんですね?」
DJ   「そうです、そうです。ジョージさんですね。」
甲本  「ジョージさん。あの人、天才ですよ。」
DJ   「いや~才能はあるんですけどねえ。」
甲本  「けどねえ、って何?(笑)」
DJ   「(笑)」
甲本  「いっぱいありますねえ。凄い。あの~これ見ながら思い出すことが一つあって。え~と、80年代だったか90年代だったかで、よみうりランドEASTで、イベントがあって、新日本プロレスのイベントだったんですけれど。木村健吾さんが、『ランバダ』を歌ったんです。」
DJ   「ああ~!ありましたね。」
甲本  「オ~オ~、ランバ~ダ~♪っていう。」
DJ   「(笑)それは、あれじゃないですか。えっ、ヒロトさん観に行ったんですか?」
甲本  「観に行ってたよ。」
DJ   「ほお~。佐々木健介が骨折した時かな。」
甲本  「ええ~そうでしたっけ?」
DJ   「確か。」
甲本  「そんなことあったっけ。観に行ってたよ。」
DJ   「ええ~、生ランバダ。」
甲本  「生ランバダ聞いて。で、お客さんがノリが良くてさ、初めて聞く曲なのに、2番のところからは、オ~オ~ランバ~ダ~♪の大合唱になってたよ。」
DJ   「おお~(笑)きむけんもね、レコードありますよ。」
甲本  「あっ、亡くなった上田馬之助さん。」
DJ   「ああ、この曲もカッコいいんすよねえ。」
甲本  「そして思い出した!KYワカマツさんの、あれはいつだったかなあ。後楽園ホールで、宇宙パワーを連れてきて、KYワカマツの、質問コーナーがあって。」
DJ   「ええっ。リング上で?」
甲本  「はい。ワカマツさんが、リングの真ん中にイスを持って座ってて。で、後楽園ホールに集まった人に、宇宙についての質問はあるか?っていう。」
DJ   「(笑)」
甲本  「そしたら、なんか子供が手を挙げたの。で、「はい、そこの、ちっちゃい男の子!」みたいな。そしたらその子が、「宇宙にも宿題はありますか?」って聞いて。」
DJ   「(笑)可愛い。」
甲本  「そしたらKYワカマツさんが、「あるよ!」」
DJ   「ええっ!?」
甲本  「「だからみんな一生懸命勉強しようね!」つって。見てるよ、そういうのも。」
DJ   「さすが~、けっこうマニアックなところを。マニアックな、なんか歴史の証人になってますよね。」
甲本  「(笑)」
DJ   「プロレスファンってけっこう事件とか、なんかそういう大きな出来事を、試合があった時の、「俺あん時、会場にいた!」っていうのは、わりと自慢になりますよね。」
甲本  「なります、なります。なりますよ。そりゃあもう、あの~藤谷美和子さんが熱唱したのを・・・」
DJ   「(笑)そうそう、PRIDE.1!」
甲本  「あんなの見てますもん。」
DJ   「いや~自慢になりますよ。」
甲本  「ありますでしょ。北尾選手の、あの~バンバン・ビガロとやったやつとかね。」
DJ   「デビュー戦、はい。」
甲本  「観てますよ。」
DJ   「僕あれですよ、ちょっと自慢すると、北尾光司選手が、例のあの~八百長発言ってあったじゃないですか。あん時、僕、最前列で観てましたよ。」
甲本  「うわ、すご~い。いいなあ~。」
DJ   「ええ。もうほんとに会場中が凍りましたね。」
甲本  「あの~あとね、なんかもうレコードの話がとっぱずれてもいいんですよね?」
DJ   「いいですよ。」
甲本  「ああ、あっすげえ。プリンストンガのテーマだ。」
DJ   「これもねえ、マニアックなんですよ。」
甲本  「すげえなあ。これ、手に入らないよ、なかなか。」
DJ   「そうですね。これいわゆるあの~両A面シングルって言いまして、プリンストンガと、タイガー戸口のテーマが、両方A面とB面入ってるという。」
甲本  「凄い。いや~それで今何を思い出したかって言うと、あの~ゆでたまごさん。」
DJ   「はい。嶋田さん。」
甲本  「がね、よくそういう自慢する。」
DJ   「あっ、「俺、あん時行っとったでえ」って。」
甲本  「そうそう。北尾選手が、あの~「急性アルコール中毒で、温泉場がなんかで運ばれた時も、おったでえ」」
DJ   「試合じゃないっていう(笑)」
甲本  「(笑) へえ~、いっぱいありますねえ。楽しいですねえ。これは凄い。」
DJ   「ドーナツ盤にはドーナツ盤の楽しさってありますよね?」
甲本  「ありますねえ。あっ、これ誰が使ってたんでしたっけ?」
DJ   「これはあのハッスルという、プロレスイベントの、テーマ曲です。」
甲本  「あっ、そういうことか。誰かのじゃなくてね。」
DJ   「そうですね。」
甲本  「このシングル僕も持ってますよ。ハッスルは。」
DJ   「おお~。いい曲ですよね。」
甲本  「ドゥザハッスル!」
DJ   「そうです。」
甲本  「へえ~。(笑)」
DJ   「『リベンジャー』、これはスタン・ハンセンが新日本プロレスで、初期に使ってた曲です。」
甲本  「そうか、そうか。すげえ。これ何でしたっけ?」
DJ   「『あしたのジョー2』はですね、中野龍雄選手。」
甲本  「ああっ!そうか~。あの~Uインター、ですね。」
DJ   「そうです。肩にあの~タオルをこう、ちょっと背負って、入ってくるっていう。」
甲本  「そうでした、そうでした。ちょっとコロッとした感じのね、でもなかなかその~哀愁があって、お客さんを惹きつける選手でしたね。」
DJ   「そうですねえ。」
甲本  「はいはい。ん~。(笑)」
DJ   「大仁田厚。」
甲本  「なんか顔違いません?今。」
DJ   「ん~ちょっと違いますねえ。『星空のグラス』」
甲本  「あっ、すげえ、マイティ井上、『エマの面影』。誰だろう、エマ(笑)」
DJ   「(笑)上手いんですよ、これがまた歌が。」
甲本  「あっ凄い。ストロング金剛さん。この方は今あの~カラオケ屋さんかスナック、かなんか。」
DJ   「あっそうなんですか。」
甲本  「確か、やっ・・・てませんでしたっけ?違ったかな。あっ、それはキラー・カーンさんか。」
DJ   「あっそうですね。」
甲本  「そうだ。それはキラー・カーンさんだね。」
DJ   「金剛さんも、わりと低音ボイス。」
甲本  「そうですね。あっ出た。鶴田さんも強かったなあ~。」
DJ   「ん~『チャイニーズ・カンフー』」
甲本  「あっ、健吾さんのこの辺はあるんですね。サイン入ってる!」
DJ   「ええ。そうなんですよ。」
甲本  「『らしくもないぜ』」
DJ   「はい。」
二人  「(笑)」
DJ   「木村さんのレコードはたぶん僕、全部持ってますねえ。『ランバダ』も、あれはCDなんで、CDで持ってます。」
甲本  「あっ、そうかそうか。」
DJ   「いわゆる8センチの、CDシングル。」
甲本  「そうですねえ。へえ~。稲妻レッグラリアートね。」
DJ   「そうですね。夜空を切り裂くっていう。」
甲本  「そうです。くぅ~これ!この犬は、どうなんですか。あの~裏知識として。」
DJ   「えっとこれ健吾さんに聞いたら、モデルの犬だっておしゃってました。」
甲本  「あっ、別にその~飼い犬で・・・」
DJ   「でもなくて。一度きりの、出会いだそうです。」
甲本  「撮影用に、連れて来られた。」
DJ   「撮影用だとおっしゃってました(笑)」
甲本  「『二人のクラブ』、ここで見るとこの二人は、健吾さんとこの犬みたいですよね(笑)」
DJ   「そうそうそうそう(笑) 健吾さんもこの番組、お出になってくれて。しかもスタジオで歌まで、生歌も披露してくれまして。」
甲本  「へえ~。あのスポーツ選手、特に格闘家の方とかって、歌の上手い人多いですよね。」
DJ   「あれなんでなんでしょうねえ。」
甲本  「でも、ジャイアント馬場さんの、『満州里小唄』でしたっけ。あれは凄いですよね。」
DJ   「凄い。今日ありますよ。持ってきましたよ。」
甲本  「ありますか?えっ、レコードで?」
DJ   「ソノシートですね。」
甲本  「凄~い!お宝ですねえ、これ。まんしゅう~う~う~♪」
DJ   「(笑) これはですね、凄い逸品ですよ。」
甲本  「これは、きれ~な状態で持ってらっしゃる。」
DJ   「いわゆるミントコンディションでございます。」
甲本  「ミントですねえ。大事にしますねえ。」
DJ   「これ非売品だったんですよね。国際プロレスと、あの~日本プロレスが、興行戦争を同日にやった日に、日本プロレスの会場で、先着5000名に配ったものなんですよ。いわゆるノベルティーという。」
甲本  「すご~い。それを持ってらっしゃるんですねえ。凄いなあ。初めて見たこれ実物。写真でしか。へえ~、すっごいなあ。村田秀雄さんの、『プロレスの歌』。凄いですねえ。」
DJ   「いや~なんか完全にヒロトさんが僕の家に遊びに来て、それをこうね、レコードを見てるみたいな、そんなような状況になってまいりましたが。」
甲本  「凄いです。これ、ラジオの、向こうまでこの感じが伝わっているのだろうか。」
DJ   「どうなんでしょうか。もういいかげんにしろって感じですか。」
甲本  「(笑)」
DJ   「ヒロトさんちもけっこうレコードがあって、お友達が来て、こういうのあるよ~つって、見せることもやっぱりありますよね?」
甲本  「自慢・・・し始めたらもう終わらないです。」
DJ   「ねえ。だからこの気持ちは、僕の今の気持ちはやっぱわかって頂けますか?」
甲本  「はい。もちろんです。こん中から何かかけるんですか?」
DJ   「はい。なんか聞きたいっていうのありますか?」
甲本  「え~困ったなあ。それはもう、これとかかけたいけど、これはもったいない。」
DJ   「ほお。馬場さんはパス。」
甲本  「そうです。じゃあ、え~と、なんかこう、盛り上がるやつをちょっと一枚お願いしますよ。」
DJ   「あっ、盛り上がりそうなの。そうですねえ、ビル・ロビンソンなんかけっこうポップですけどね。」
甲本  「はい。あっでも、せっかくだからこれロッ・・・激しくいきますか。」
DJ   「いきますか。ロックいきますか?」
甲本  「激しいやつ。」
DJ   「レッド・ツェッペリン。」
甲本  「あの~ブブルーザー・ブロディ。」
DJ   「はい。ヒロトさんの選曲で、選んだのは、ブルーザー・ブロディが入場で使った、レッド・ツェッペリン。」
甲本  「あれ、確か初期の頃はあのテイクを使われていて、途中からなんか、インストに変わりましたよね。」
DJ   「ああ、そうですね。」
甲本  「あれなんか権利問題ですか?」
DJ   「ん~、全日本プロレスでは、インストバージョンでしたね。」
甲本  「でしたよね。」
DJ   「新日本プロレスいってまた、あの~ツェッペリン・バージョンになりました。」
甲本  「ですよね。あれはねえ、残念だったんですよ。僕は、なんかやっぱり、ツェッペリン・バージョンで、続けてほしかったんですよ。」
DJ   「ほお~。今これ人間ジュークボックスということで、ヒロトさんから渡されたレコードを持ってスタッフが、副調に行って、そして・・・頭出しをするという。これがやっぱCDではないですね、この~もったり感というか、これがレコードなんですよね。」
甲本  「もうすぐかかりますよ。」
DJ   「おっ、じゃあ、いいですか。いきましょうか。はい。じゃあ、ブルーザー・ブロディが入場テーマに使いました、レッド・ツェッペリンで『移民の歌』、聞いてもらいましょう。レコードです。」


(オンエア曲) レッド・ツェッペリン/移民の歌


DJ   「はい。ということで、レッド・ツェッペリン『移民の歌』聞いて頂いました。今日はたくさんレコードをスタジオの中に持ち込みましたが、ほとんどこれだから・・・ステレオ。」
甲本  「そうです。」
DJ   「ということは、もうかけるのは、これだけ。」
甲本  「何回もかけない方がいいね。」
DJ   「そうですね。」
甲本  「あの~針は大丈夫だけどレコードがねえ、かわいそうだよ。」
DJ   「うん。ヒロトさんは家に蓄音機もあるんですって?」
甲本  「そうだよ。」
DJ   「ほお~。じゃあもう、手でこうやって回して?」
甲本  「SP盤聞いてます。」
DJ   「おお~!えっ、じゃあそれ聞くレコードっていうのはいつ頃の・・・音楽になるんですか?」
甲本  「30年代から40年代のものは、え~と蓄音機で聞いて。で、50年代のロックンロールとかあのSP盤は、電蓄ってやつ。電気式の蓄音機、で聞いてますよ。」
DJ   「へえ~。でもあの~僕も好きだからわかりますが、手間・・・がいいですよね。」
甲本  「うん。そしてね、音が素晴らしいです。」
DJ   「蓄音機もですか?」
甲本  「うん。そこにね、人がいるみたい。」
DJ   「へえ~。演奏してるような感じっていうか、歌ってるような感じ?」
甲本  「そうそう。凄いよ。」
DJ   「今ね、聞いてらっしゃる方もですね、レコードいいもんですよ。ぜひ機会があったらですね、色々探して、聞いてみて・・・あと探す作業もいいんですよね。」
甲本  「楽しいねえ。うん。そういえばさっき、あの~ミル・マスカラスのね、『スカイ・ハイ』を見てて思い出したんですけど。以前会った時に、ルチャリブレの話をしたと思う。」
DJ   「ああ、はいはい。」
甲本  「ほんで、あの~その時の思い出がずーっとあって、そんで、メキシコに観に行った話ね。ほんで、楽しくて楽しくて、たまらなく楽しかったんですよ。んで、“楽しいこと”って言うと、パッて思い浮かぶんですよ、あれが。で、曲とか作っていても、楽しい曲・・・にしようと思うと、あのイメージが浮かぶんですよ。」
DJ   「ルチャの思い出が。」
甲本  「うん。そんで、今回のアルバムには、もう全く・・・ひねらず、そのイメージのまんまを、曲にしたのがあって。そしたら、なんかルチャリブレをまた観たくなって、強く強く観たくなってね。で、今回のアルバムの曲の中に「バリエンテ」っていう、単語を連発しているんですけれど。そしたら、バリエンテっていうレスラーがいて、もう日本に来るんだよっていう。知らなかったんですよ。存在すら知らなかったんです。偶然だったの。でね、観に行ったよ。」
DJ   「1月4日。」
甲本  「はい。」
DJ   「東京ドームに。」
甲本  「良かった~。」
DJ   「確か、残念ながら結果はね、バリエンテは・・・ライガーのブレーンバスターかなんかで負けちゃったんですけど。まあでもね、ああいう大きな舞台で、ルチャがやっぱ出てくるのはいいですよね。」
甲本  「うん。そしてね、その日の、新日全部良かった。」
DJ   「おお~。どうでした?久々に、たぶん久々だと思うんですけど。」
甲本  「ほんとに久々にね、観に行った、プロレス。凄く良かった。もっと、これから観ます。サムライTVにも、契約しました。」
DJ   「ああ、ありがとうございます!(笑) じゃあ、その辺りの話はちょっとまた後ほど、ゆっくり聞いていきたいと思います。」


(お知らせ)

DJ   「あの~6年ぶりということで、前回お会いしたのが、ちょうど僕は広島の会社をやめる時で。で、ヒロトさんは、ハイロウズをあの~おやめになったといか、活動休止して。」
甲本  「そうですね。はい。」
DJ   「次、さあ、どうしようかという、そういうタイミングで。まあいわゆるリセットというか、そういう時期だったんですよねえ。」
甲本  「そうですねえ。お互いそうでしたね。」
DJ   「はい。この6年間振り返ってみて、どうですか?早かったですか?」
甲本  「早かったです。はい。なんかね、夢中で・・・今も夢中だからたぶん、もう何年か早いと思う。」
DJ   「おお~。じゃあ、あれです?プロレスとか、格闘技に関しては・・・前にお会いした時は、その~田村と桜庭がやるのかやらないのかみたいなそんな話をね。なんか小川と吉田がやるのかどうなんのかみたいな話をした・・・と思うんですけど。」
甲本  「しました。」
DJ   「この6年間のプロレス・格闘技は、どういう感じでご覧になってました?」
甲本  「うんとね、正直ね、あの~嫌いになったわけじゃないんだよ。そうじゃなくて、なんかね、バンドのことに夢中で、ほとんど他のこと何も、やってなかったですね。オートバイに乗る時間も少なかったし。うん。でね、ほんと最近また、再燃してます。」
DJ   「おお~。それきっかけはやっぱりその~ルチャ、だったんですか?」
甲本  「うん。自分の曲。(笑)」
DJ   「あっ、そうなんですね。へえ~。」
甲本  「あれを歌うことで、バリエンテ・・・うん。が、観たくなった。それがきっかけ。」
DJ   「全てはその~楽しかった思い出から始まってるわけなんですねえ。前にヒロトさんがおっしゃってたのは、メキシコにルチャを観に行ったらもうほんとに楽しかったと。で、ルチャリブレって、ルチャドールってもの凄い可愛いって、おっしゃってたんですよね」
甲本  「そうです。」
DJ   「で、曲もほんとに可愛くて、あの~可愛いルチャを見て、曲もまた可愛くなってて、イメージなんかピッタリですね。」
甲本  「そうなんですよ。だから日本でね、ルチャリブレって言うと、やっぱ飛び技が凄いねとか、あと色んな数多い固め技がいっぱいあるとか。でも、僕のルチャのイメージは、もう楽しくてほがらかで陽気で、うん。なんかこう可愛らしくて、愛おしいものなんですよ。だからそこをもっと、押し出してほしいんですよ。どっちが強いかなんかもういいから、楽しくしてほしい。」
DJ   「ああ~。今じゃあヒロトさんの求めてるものとしてはそういうテイストのもの?」
甲本  「そうです、そうです。」
DJ   「どうですか、ちょっとこれからまたどんどん盛り上がって、もう一回またメキシコに、行っちゃったりとか、そんな可能性も?」
甲本  「行きたいです。そんで、今回、サムライにね、契約して良かったって思うのは、プエブラとか、アレナメヒコの、試合とかやってくれること。」
DJ   「ああ~、そうですよね。メキシコの映像も流れますもんね。」
甲本  「うん。良かった。」
DJ   「へえ~。そうだ、さっきはあの~1.4の東京ドーム。これも全試合ご覧になったそうですが、ヒロトさんの目にはどう映りました?」
甲本  「いや~ねえ、僕、はっきり言う・・・ほんとごめんなさいって感じだった。もうプロレスは素晴らしい。その日は、バリエンテがきっかけで観に行ったんだけれども、なんて素晴らしいんだろうと思って。うん。久しぶりに、足バタバタストンプしたよ。」
DJ   「おお~おお~!重点音、ストンピング攻撃を。」
甲本  「もう思いっきりしたよ。」
DJ   「おお~。でもぶっちゃけあれじゃないですか、しばらく観てないと、けっこう知らない選手ばっかりで、ちょっとどうしようみたいな、そういう不安はありませんでした?」
甲本  「あったんですけどねえ。だからパンフレット・・・と睨めっこしながら。(笑)」
DJ   「(笑) あれありますよね。こっち見て、こっち見て、みたいな。」
甲本  「そう。でも、あの日はほんとに凄かったよ。」
DJ   「僕ももちろん行きましたけど。」
甲本  「ねえ。どうです?よ、良かったよねえ?」
DJ   「そうですね。あとはやっぱりねえ、ほんとに好きな人が、集まってるなっていう感じはありましたね。」
甲本  「そうか~。うん。あの~そして最後、棚橋選手と、鈴木選手の、色の分け方の、明確な分け方も、僕は良かったと思うし。うん。偉いなあ、どっちも。」
DJ   「うん。だからもうほんとにいかに感動させてくれるか、みたいなところが、非常に大事ですよね。」
甲本  「感情移入。」
DJ   「感情移入。ヒロトさんはあのメインイベントはどっちにどう、感情入れて観てましたか?」
甲本  「僕ねえ、観るまではね、フラットだったんですよ。行くまでは。で、僕の知り合いの好意で、バリエンテに会わせてくれるっていうことで、控え室に通されたんです。そん時に、偶然、棚橋選手を見かけ、すぐそばにいた棚橋選手が、凄くカッコ良かったので、急に棚橋ファンになり。」
DJ   「(笑)はやっ。」
甲本  「試合の、3時間前ぐらいから、棚橋ファンで。」
DJ   「マジっすか?」
甲本  「はい。そして、偶然、真壁選手にも会い、始まる数時間前から、真壁選手のファン。」
DJ   「ほお~。」
甲本  「そして、そして、あの、大きな体を、引きずるように、ゆっくり歩いてる、武藤選手も、控え室で見かけたので、もの凄く武藤選手のファンになり。うん。だからね、実は、えっと、けっこう感情移入してたんだよ。」
DJ   「ああ。やっぱりあの~間近で会うと違いますよね。」
甲本  「カッコいいねえ、みんな。」
DJ   「う~ん。なんでしょうね、あのこう色気というか、オーラというか、ありますよねえ。」
甲本  「もうねえ、ミュージシャンに・・はないねえ、やっぱああいうのはね。」
DJ   「独特です。」
甲本  「独特です。」
DJ   「はい。え~と、この6年間の出来事で言うと、色々プロレス界ありましたが、あんまりじゃあそれほど・・・気合い入れて、ご覧になってないということは、引っかかる出来事は、ありましたでしょうか?どうでしょうか?」
甲本  「どうですかねえ・・・。こうしてみると色々あったんですねえ。ふ~ん。IGFの旗揚げが2007年だったなんてね。」
DJ   「そうなんですよ。」
甲本  「そして小橋健太選手が、復活したのも、2007年か~。僕、小橋健太選手みたいな選手、好きですよ。」
DJ   「もうやっぱりあの人も、気持ちがよく、現れた選手ですよねえ。」
甲本  「うん。なんかね、気持ちなんですよ。心。心が伝わってくることが大事だと思う。プロレスは。」
DJ   「それもしかしたらプロレスに限らず、なんか表現っていうのは全部そうかもしれませんね。」
甲本  「心から心ですよね。その間の媒体として、プロレスがあったり、え~音楽があったり。絵描きさんは絵を書くだろう。映画監督は映画を撮るだろう。でも結局、その人の心しか伝わっ・・てこないんだよな。ほんとは。」
DJ   「そうなんですねえ。」
甲本  「で、みんな目で見てたり、耳で聞いたつもりでも、最後は心で感じるから、心から心なんだと思うよ。小橋なんかはもう、ストレートに心が伝わってくる。」
DJ   「もう、どストレートですよね。」
甲本  「いい選手だねえ。」
DJ   「はい。」
甲本  「あっ!船木選手と言えば、2007年に、7年ぶりの現役復帰をした船木選手、1月4日のあの、どうですか?あんな・・・骨折してたんでしょう?顔面。」
DJ   「そうなんですよ。全治6か月です、しかも。」
甲本  「でも、痛そうな顔なんか一度もしなかったよ。」
DJ   「あの~船木さんってちょっと何を考えてるのかわからないところが、ちょっとミステリアスなところありますよね。あれやっぱ魅力ですよね。」
甲本  「魅力だねえ。僕ねえ、それで思い出したことがまたロックな話であるんですよ。せっかくだからロックの話をさせてください。」
DJ   「どうぞ!(笑)」
甲本  「僕は、え~と、初めてザ・フーっていうバンドを、観たのがアメリカの、シアトルに近いタコマドームっていう、ドームで観たんですけれど。その時に観たフーは、まさに格闘技の、ようでした。その、腕をグルグル回しながら、ピート・タウンゼントがギターを弾くんだけれど。それが、カッコつけて腕を回してるっていう印象は皆無なんです。命がけなんですよ。あんなにグルグル回したら、腕を脱臼するんじゃないかっていうぐらいの。これ以上早く回らない、これ以上強く回せないぐらいの、勢いなんです。そして案の定、その、ギターのボディに、腕をぶつけてしまうんです。そして、一度うずくま・・るんだけど、僕は肉眼で見たんだけれど、水道の蛇口をひねったぐらいの、血量が、ステージにジャージャー流れてるんです。」
DJ   「て、手からですか?ええ~。」
甲本  「はい。そしてそのまんま、え~っと、救急車で運ばれて、アンコールは出て来れなかったんです。で、次の日の新聞を見たら、骨が、見えていたんです。」
DJ   「手から?」
甲本  「はい。もう、全部身が削れ取れて、傷口から骨が見えるんです。そのぐらいのスピードで、腕を回すんです。そうじゃなきゃダメなんだ。命がけなんだ。で、それを目の前で見たから、僕は、ビックリしてしまって・・・何か、啓示を受けた気がしたんですよ。それは、もう僕なりの解釈ですよ。勝手な。ロックンロールだぜ。ロックンロールは自由なんだよ。何をやってもいいんだ。ロックンロールのステージ上でやってはいかないことはないんだ。だけど、一つだけ、やっちゃいけないことがある。それはね、カッコつけることだ。っていうのを教わった気がするんです。命がけでやれよ、てめえら。っていう感じ。そして、僕は、その骨をむき出しにするようなステージを観て、10年以上経ってから、ピート・タウンゼントが、その日のことを自分の口で語ったインタビューを読んだんです。で、そのインタビューも、あの日のことはずっと語らなかった、ピート・タウンゼントの言葉だったんです。そして、そのツアー、当然キャンセルになると思ったツアーを・・・こ、こっ、手にギブスをはめて、ギブスにピックを装着して、次の日も腕をグルグル回したんだよ。」
DJ   「おお~!!凄い。」
甲本  「で、その時のインタビューが、10年以上経って、語るんです。「痛かった」っていう。(笑)」
DJ   「(笑)可愛い。」
甲本  「どのぐらい痛かった?って聞いたら、「人生であんな痛みはない。後にも先にもあれ以上痛いなんてことはないだろう。死ぬかと思った」って言うの。でも、次のツアー、そのまんまツアーキャンセルしないで続けたよね?っていう質問に対して、「当たり前じゃないか。痛いという理由が、痛いっていうことが理由で、リングを降りるボクサーがいるか」って言うんだよ。」
DJ   「おお~!」
甲本  「カッコいいじゃないですか!」
DJ   「カッコいい~!!」
甲本  「で、この1月4日の船木選手がダブるじゃないですか。そのまんま戦い続けた。」
DJ   「なるほど。」
甲本  「微塵も見せなかった、痛みを。ロックンロールだな。」
DJ   「ですねえ。しかも、試合が終わった後のコメントルームでもそんなことは一言も言わなかった。」
甲本  「でしょう!?」
DJ   「はい。」
甲本  「顔面折れてんだよ!(笑)」
DJ   「凄~い。」
甲本  「どうかしてるよね。あいつら。」
DJ   「いや~凄い。マッドネスと言われるだけありますよ、船木選手。」
甲本  「カッコいい!」
DJ   「カッコいいですよね。」
甲本  「ピート・タウンゼントと・・・僕、目の前で見たのは、ピート・タウンゼントと船木です。」
DJ   「ああ~。もうピタッと重なりますね、それはねえ。そういえば話が飛びますけど、船木選手も、あのヒクソン戦は、観に行かれたそうですね。」
甲本  「行ってましたよ(笑) 負けちゃったけどね。うん。」
DJ   「ええ。でもあれも突然やめるって言ったのも、なんか船木さんっぽかったですね。」
甲本  「うん。凄かったなあ、あの時ほんとに船木がカッコ良かったのと、ヒクソンってほんとに強いんだなっていう説得力と。」
DJ   「そうなんですよねえ。いや~ほんと船木、小橋、もうなんか今名前が二人出ただけですけども、みんなプロレスラーは凄いっすよねえ。」
甲本  「カッコいいねえ。」
DJ   「あとあの~桜庭・田村戦なんていうのは、前お会いした時はなかなか・・・やるのやらないの、結局実現しないのかなぁなんて話ありましたが、結果実現しましたね。」
甲本  「しましたね。なんか最後まで夢として、妄想していたかった部分もあるんですけどね。」
DJ   「どう映りましたか、ヒロトさんには?」
甲本  「いや、もう、あの~彼らがやってくれるだけで充分です。はい。そこでねえ、もう、口をはさめないですよ。」
DJ   「ああ~、なるほど。」
甲本  「どうでした?」
DJ   「いや、僕はもう、一緒です。満足です。入場しただけでもう満足です。試合のことは正直あんま覚えてないですね。」
甲本  「ですよねえ。」
DJ   「二人が入場してくるところでもうもうなんか、上がっちゃって上がっちゃって、気持ちが。もうなんか自分の夢が叶った~!みたいな感じで、そっから後のことは記憶に・・・ないんです。」
甲本  「そういうもんなのかなあ。僕も実はそうなんですよ。やったんだ!っていうこと、でなんか、燃え尽きる感じありましたね。うん。全て清算される感じ。浄化されて、透明になっていく感じ。ありましたねえ。」
DJ   「ですねえ。それはやっぱりもうやる側ももちろんですけど、観る側も本気っていうのがね、やっぱ・・・大事、ですよね。」
甲本  「そうです。あっ!」
DJ   「あっ、なんですか?」
甲本  「また思い出した。思い出しますねえ、清野さんと話してると。」
DJ   「あっそうですか、ありがとうございます。記憶の連鎖。」
甲本  「これプロレスファンからは、大ブーイングされることかもしんないけど、もう夜中だからいいよね?」
DJ   「ええ、いいですよ。」
甲本  「(笑) あの~、僕がほとんどプロレスを観ていたなかった、この6年間の間の、ベストバウト。ベスト興行。キン肉マン。」
DJ   「キン肉マニア?」
甲本  「キン肉マニア。」
DJ   「おお~!」
甲本  「JCBホール。あれは良かった。僕ねえ、ボロ泣きですよ。泣いた~。」
DJ   「一番刺さったその理由は何だったんでしょうか?」
甲本  「最初はねえ、失礼だけれども、茶番を観に行くような・・・そういうのも、心の片隅にはあったんです。キン肉マン、大好きだよ。キン肉マンが大好きな、人たちが集まる、お祭りであって。その~お祭りを、楽しく盛り上げていて、にこにこ笑って観ようと思って、観に行ったんだよ。そしたら、そこにあったのは、迷走するプロレス界の、一つの着地点だったんだよ。」
DJ   「ほっほ~。つまり、これだと。」
甲本  「これだったんだ~!僕がほしかったのは、って思ったの。」
DJ   「確かにまたあの頃はちょっとプロレスも、まあちょっと人気が下がってきて、さあどうしようっていう。そういう時期だったんですよね。」
甲本  「非常に、えっと、細分化して、この団体はこれを見せる。この団体はここを肥大させる。そして、こうなんだこうなんだ。それは、え~と昔、全日と新日が、ストロングスタイルと、全日のスタイルで、見せ方を明確にしていって、分かれていったように。そして、プロレスファンがどんどんどんどんマニアックになって、細か~いことを、どんどん肥大させて、顕微鏡で見るような、プロレス・・・の状況。それに対応していくような、非常に厳しい状態が何年間が続いた。うん。どうなんだろう~と思った時に、キン肉マニアを観て、これが、たった一つの答えだとは思わないけれども、一つの大正解を見せてくれた感じがしたんですよね。」
DJ   「ストンと腑に落ちたわけですねえ。」
甲本  「うん。そ、そこに、自分がいられたこと、答えを見た感じ。涙が止まんなかったね。」
DJ   「おお~。確かにあれは今も伝説になってますもんね。」
甲本  「はい。良かったです。」
DJ   「映像から試合から、キャラクターから。」
甲本  「キン肉フラッシュ見たよ。」
DJ   「あっ!マスク。はがして。」
甲本  「マスクをチラッと。僕もあの光を浴びたんだよ。」
DJ   「チラ見せを。(笑)」
甲本  「うん。あの会場にバーッとキン肉フラッシュがきてさ、あそこにいた人はみんな、見たんだよ。ドブ川の、ドブ川に鮎が返ってくるんだよ。」
DJ   「そうそうそう、きれいになるんですよねえ。そういうファンタジーも、やっぱプロレスが持ってる、大事な大事な要素なんですよね。」
甲本  「そうだねえ。ファンタジーだったねえ。100%ファンタジーだった。」
(ゴングの音)
DJ   「あ~、ビックリした~。ここでヒロトさん、シングルマッチ、タイトルマッチは時間切れとなりました。」
甲本  「あっ。いっぱいしゃべったねえ。」
DJ   「60分1本勝負は時間切れなんですねえ。で、タイトルマッチは時間切れになるとどうなるかと言いますと、チャンピオンの防衛なんですね。」
甲本  「そうか~。」
DJ   「昔あの~ハーリー・レイスとか、リック・フレアーとか、だいたいそういう感じだったんですよね。」
甲本  「そう。リック・フレアーが、拝んだりすんだよね。(笑)」
DJ   「そうなんです。いつもこの手か、っていうね。」
甲本  「コーナーで尻込みして拝みながら終わったりしてね。(笑)」
DJ   「そうそうそう(笑) でもけっこうああいうのやきもきしましたよね。本気になってね。」
甲本  「本気でしたよ。」
DJ   「ねえ。「鶴田、何やってる!そこ、行け!行けー!」つってね。」
甲本  「そうそう(笑)」
DJ   「「何やってんだ!」って、言ってましたよ。さあ、『真夜中のハーリー&レイス』が、80回目の防衛に成功となりました。」
甲本  「まいってないぞ、まだ。」
DJ   「おおっ。(笑) 延長戦やりますか!つってね。え~さあ、どうですか。今夜の一戦を振り返ってみての感想をお願いします。」
甲本  「え~と、冷静さに欠いてたと思います。」
DJ   「(笑) 珍しく。カッとなってしまいました?」
甲本  「自分の見せ方を、え~よくわかってませんでした。」
DJ   「(笑) いや~特に前半ね、あの~レコードを、二人で黙々と見てて。僕もねえ、スタッフの様子見ながら、これでいいのかなどうなのかなっていう。」
甲本  「ね、道場のスパーリングみたいだよね。」
DJ   「そうですよ。これをお客様にお見せしていいのとか、ねえ。そんな感じでしたけど、まあまあまあたまにはこういう試合もね。」
甲本  「失礼しました。」
DJ   「はい。え~そんなヒロトさんからお知らせは当然ながら、現在発売中の『ACE ROCKER』。ニューアルバムが好評発売中でございますので。え~これ今日ね、アナログでかけてますので、レコードもあります。当然CDも出ましたんで、お買い求め下さい。また全国ツアーももうすぐ始まるということで。これまた長い、恒例のツアーが。」
甲本  「やります。もう1月4日でいっぱい、パワーもらったんで。大丈夫です。」
DJ   「今度はもう、アウトプットの番ですね。」
甲本  「そうです。出していきます。」
DJ   「はい。もうまさにプロレスの巡業のように、全国を津々浦々、まわられるということでございます。ではですね、最後に、そのニューアルバムから一曲、曲を聞きながら、甲本ヒロトさんとはお別れということになりますけども。」
甲本  「ほいっ。」
DJ   「かける曲はもちろんさっき話に出ました、ルチャリブレのことを歌った、あの曲にしましょうかね。」
甲本  「さすが、この番組ですねえ。」
DJ   「ええ。フルコーラスで流しますんで。」
甲本  「やった~。」
DJ   「ぜひプロレスファンの皆さん今ね、聞いてるファンの皆さんは、もう歌詞に特に注目して、というか耳をそばだてて、聞いてみて下さい。ということで、今夜のお客様、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんでした!どうも、ありがとうございました。」
甲本  「どうもありがと~。」
DJ   「では聞いて下さい。ニューアルバムから、『メキシコの星』」


(オンエア曲) ザ・クロマニヨンズ/メキシコの星

DJ   「ということで、聞いて頂きました、『メキシコの星』。これはもうね、この番組のリスナーなら当然響く、と思います。響く歌詞ですよね。もうルチャリブレへの愛情というのが凄く、溢れてる楽曲でございました。もちろん、『ACE ROCKER』これね、モノラルの、レコードでおかけいたしました。今日はね、かけた曲、全部レコードです。ただね、あの~最初に冒頭で、ヒロトさんに、レコードの針を、ダメ出しされた時はちょっと、どうしようかと思って!もうほんと僕もね、ずいぶん体中からですね、いや~な汗を、かいてしまいましたが(笑) まあまあまあ、なんとか収まって、良かったです。はい。

いや~でも今日ほんとね、楽しかったというかもうなんか、あっという間に時間が過ぎましたね!いつも以上に、時間が過ぎるのが早かった。プロレスとレコードの話、ね。やっぱヒロトさんはねえ、凄いですね。言葉の選び方とか、やっぱ凄い。あとはあの~プロレスを、肯定する姿勢ね。これはいいですね。もうほんとに見習いたい。あとサムライTVに、契約されて。ご覧になってるということは、これはもう僕の仕事ぶりをこれ見られてるのかなと(笑)いう感じもしますので。襟を正して、今後もやっていきたいと思います。楽しい時間でございました。」

Comment

ロニー says... ""
いつも 書き起こし ありがとう 楽しくて 感動する
2012.01.29 18:34 | URL | #- [edit]
bambi says... "> ロニー さん"
コメントありがとうございます。書き起こしたかいがあったようで良かったです。
2012.01.30 04:04 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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