suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

4月の風のサイダーを飲みに行こう。

クロマニヨンズの新曲「突撃ロック」のカップリング曲「サイダー」が
ラジオでオンエアされ始めました。

ギターから始まるイントロが印象的で
ほんのり「レット・イット・ビー」っぽく感じたけれど、たぶん気のせいでしょう。

雰囲気はハイロウズの「プール帰り」みたいな、もっとしんみりした感じ。
ブルーハーツの「DUG OUT」辺りにも近いかも・・・



「サイダー」  作詞・作曲/真島昌利

さっきからゴロゴロ鳴るよ 静かな団地
遠くからゴロゴロ鳴るよ 汗ばんだ風

目の前にいきなり線路 遮断機が降りる
走ってくガタンゴトン もうひとつの夏

今だけしかないのだろう
なんとかなるぜと地球は回るけど

涙がこぼれ落ちそうなことは少しだけ
笑顔がこぼれ落ちそうなことは少しだけ


毎度のことながら目に浮かぶような情景描写。
歩いているのか、オートバイに乗っているのか、
家の近くなのか、遠くの街なのか、昔見た風景なのか・・・

「今だけしかない」は彼らはずっと言ってきた言葉だけど
「だろう」に微かに感じる不確かさ。

『49cc』で、不安を「ちょびっとね」と歌ったヒロト。
涙がこぼれ落ちそうなことは「少しだけ」とマーシー。
ずっと笑ってはいられない毎日で、ずっと泣いているわけにもいかない。
悲しいことも、楽しいことも、少しずつ。

ちょっと意外だった。
彼らはいつも楽しいことばかり歌っているから。
いつも楽しそうだから。楽しさを表現することが一番に思えるから。
時々しんみりしているけど、それよりも楽しいことの方が多そうだから。

自分は憂鬱の中に時々ある楽しさを拾い集めて、何とかやれている。
憂鬱の割合の方が大きい。だから、時に彼らの歌は眩しい。

だけど結局は、誰もが「涙がこぼれ落ちそうなこと」を抱えている。
その程度に差はあれど、それを口にするか否かはそれぞれだけど
みんな、涙と笑顔の中で生きている。当たり前のことだけど。
確認することはきっと大切。

ブルーハーツの未発表曲、『ほんの少しだけ』を思い出した。
「永遠なんていらないよ 僕がほしいのは今
 生きている間だけ ほんの少しだけ」

しかし、ヒロトは「永遠です」と歌い始めた。
何かが変わろうとしているのか。変わるべき時なのか。
一貫しているのは「今」が大事だということ。
何度も何度も彼らは言う。何度も何度も僕らは忘れる。
後悔してからでは遅い。今を生きるのだと。

『ジェームス・ディーン』で、マーシーは言った。
「人類はわりと最低だけど 人類はてんで最高なんだぜ」
一見矛盾しているようだけど、見方を変えると真実だ。
そう思うことによって安心したり、救われることもある。

こんな世の中クソだ!と思いながらも
世の中から生み出されるものに支えられながら生きている。

ブルーハーツに心を奪われたあの時から、
「全ての僕のような ロクデナシのために
 この星はグルグル」と回っているはずだった。
今は「なんとかなるぜ」と回っているらしい。

前向きな感情と後ろ向きな思いが交差して、グラついて見える。
この星にもガタがきているのか。まだまだ行けるのか。
ガタガタゴーなのか。

みんな大人になって、ロクデナシを卒業していった。
守るべきものが出来ることにより、世界は広がっていくのだろう。
ロクデナシからさえも落ちぶれた自分は、未だにそこにしがみついて
狭い世界の中でじたばたしながら、時に絶望を呟いている。

本当はわかっているんだ。
ずっとロクデナシではいられないってこと。
それでは世界が回らないってこと。
歯車になんてならないぜ!と言えば、カッコ良かった時代は終わった。
従うつもりがないのなら、違う歯車を生み出さなくてはいけない。

いびつな形のままでいられるのは容易じゃない。
尖っていたものが丸くなっても、なんの文句が言えよう。
振り返る楽しさがある。それを笑える今がある。
どんな形であれ、自分が思う「カッコいい」を追いかけていればいい。

無責任なだけの心無い「大丈夫」は嫌いだけど
誰かの心を軽くする「なんとかなるぜ」は嫌いじゃない。

サイダーなのに、ふと浮かんだ景色は『夜の盗賊団』
けれど、自分はあまりビールは飲めない。サイダーの方が好き。
人とあまり上手くやれない。一人の方が好き、という強がり。
大人なのによ!

今夜、4月の風のサイダーを飲みに行こう。
もうすぐ5月になる。5月病の準備は出来てるぜ。



「突撃ロック」「サイダー」 ザ・クロマニヨンズ 2012年
「49cc」(ACE ROCKER) ザ・クロマニヨンズ 2012年
「ほんの少しだけ」(未発表) THE BLUE HEARTS 1986年
「ジェームス・ディーン」(FIRE AGE) ザ・クロマニヨンズ 2008年
「ロクデナシ」(YOUNG AND PRETTY) THE BLUE HEARTS 1987年
「ガタガタゴー」(バームクーヘン) THE HIGH-LOWS 1999年
「夜の盗賊団」(DUG OUT) THE BLUE HEARTS 1993年

Comment

みーたんママゴン says... ""
素敵でかっこいい文章で涙が出ました
本当に本当に素敵です♡

「こんな世の中クソだ!と思いながらも
世の中から生み出されるものに支えられながら生きている。」
↑その通りです 激しく同意です↑

Twitterもフォローさせて頂きたいです♡

ラジオの書きおこしもいつもありがとうございます
ラジオを聴いているよりもわかりやすくてホントに嬉しいです
2012.05.08 21:00 | URL | #- [edit]
bambi says... "> みーたんママゴン さん"
完全に深夜のテンションで書いたやつなので、お恥ずかしいです。
でも同意してくださって嬉しいです!
何言っちゃってんだかね、自分は・・・とツッコミを入れつつ。

ツイッターはお笑い方面のことを呟いてることが多いのですが、それでも良ければ気軽にフォローしてください。
ラジオの書き起こし、先週のそろそろアップしますので。
2012.05.10 11:44 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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