suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

終わらない漫才をやろう

オードリーのANNで若林さんが話していた
「走って吐いた」話を思い出しながら、先日走って吐きそうになった。

電車に間に合うようにと走ったら、乗った瞬間、気分が悪い。目の前が暗くなっていき、急激に気持ちが悪くなって、冷や汗が出る。これはまずい。座っていればそのうち良くなるだろうと思ったが、気分は悪くなる一方で、冗談じゃなく吐きそうだ。胃腸の辺りが酷く痛む。

お笑いのライブに向かう電車だった。ライブは諦めた方がいいのか。もう少し休めば大丈夫か。いや大丈夫じゃない雰囲気。どうしようもなくなり、数駅過ぎた所の駅で下車。フラフラと降りたはいいが、再び目の前が暗くなり、クラクラする。ベンチに座り込んで、今日はもう無理かもしれないと思った。

昼間は普通に元気で、前日のいいともの余韻に浸って、ガッツリご飯を食べて。それがもたれていたのかもしれない。いいともの後番組のバイキングをぼんやり見て、ヒルナンデスがもう一個増えただけじゃん、と鼻で笑って。最後に「渚のはいから人魚」をカラオケで歌っている場面を見て、これはヤバい・・・逆にすげえぞ!とニヤニヤして。

誰かの新たな船出を、そうやって嘲笑した罰かもしれない。世界が終わっていくような視界の中で、トイレの順番を待ちながら心の中で誰かに謝罪した。「笑いと情報をとりホーダイ!バイキング」って超だせえ!とか思ってしまってごめんなさい。今でも思っているけれど。

死んだようにトイレにこもること数十分・・・
昨日、いいとものグランドフィナーレを見た時はあんなに楽しかったのに。タモリ・さんま・ダウンタウン・ウンナン・とんねるず・爆笑問題・ナイナイという夢のような共演を見て、あんなにワクワクしたのに。生きていて良かった!と思った翌日、走って吐きそうって何の仕打ちなんだ。日頃の行いの悪さしか思い出せない。

思えば、昨年いいともを観覧した翌日も急激に具合が悪くなり、ガッツリ風邪をひいた。本当に吐いた。軽い胃腸炎だった。その時も浮かれて食べ過ぎたのが引き金だった気がする。いいともを見て高揚した後は、具合が悪くなる体質なのかもしれない。そんな体質は嫌だ。でももう終わってしまったからこの日限りの話だ。今後、もし特番で復活したりした時は気をつけよう。

トイレに座り込んだまま、過去の行いが軽く走馬灯で見えたものの、体調は少し回復した。とは言え、吐きそうになったことで今度は頭が痛い。やはりライブは諦めようか。キャンセルするなら早めの方がいいか。いや、でも今日のライブは見たい。エルシャラカーニの漫才が見たい。昨日、いいとものグランドフィナーレで夢のようなお笑い祭りを見て、その余韻が消えないままの今日、どうしても生でお笑いが見たかった。

お笑いのライブなので、ひっそり見れば大丈夫かもしれない。時間を確認したら、まだライブには間に合いそうだった。行ける所まで行ってみよう。ダメだったらまた途中下車すればいい。ダメだったら戻ってくればいい。再び電車に乗り込み、行ける所まで。

幸いにも体調は徐々に良くなっていき、下北沢に着いた。色々と思い出深い下北沢だ。ライブの時間に間に合った。具合も安定していて大丈夫そうだ。



【 漫才5・コント5 】
2014年4月1日(火) 下北沢・しもきた空間リバティ


そしてライブが始まったら、まあ楽しい!大人しく見ていようと思っていたのに、思わず笑ってしまう!笑うと胃腸が痛むのだけど、気分は全然悪くない。

オープニングMCは磁石とグランジ
グランジのDVDの売れ行き、地方を手売り行脚している話など。それぞれの給料の話になり、なかなかシビアな現実に笑うしかない。ライブに行くようになって実感する、思っている以上にお笑いの世界は厳しい。

まずは漫才5から
ヒカリゴケ : 結婚式で花嫁を奪いたい
スパナペンチ : 病気の少年のために
風藤松原 : 近所のおじさん
エルシャラ : アーティストとアイドルの違い
磁石 : フランス料理

エルシャラのネタは最近よく見かける、疑問を抱くしろうさんに清和さんが違いを説明する形の漫才。歌を自分で作っているのがアーティスト、じゃあミスチルは桜井さんだけアーティスト?いやミスチルは全員がアーティストだ・・・とやり取りが展開していく。アーティストとアイドルの具体例を挙げて、なかなかの毒っ気が盛り込まれていた。

会場が引き気味の部分さえあったのも含めてもう大好きな感じだった!もしかしたら、そのアーティストやアイドルのファンの人は複雑だったかもしれないし、多少きつい感じの印象もあったけれど、自分はその毒っ気と感覚が近いようで丸々共感してしまった。それ言っちゃっていいの!?という感じがたまらなく面白かった。

常識的でまともなことを言う側のはずの「清和さんの悪い感じ」が、最近少しずつ滲み出てきている気がするのが凄くいい。それがエルシャラにとって、笑いの方向性として、いいことなのか悪いことなのかは分からない。

お笑い論なんてクソくらえと思っている。それは、自分がお笑いについて上手く語れないからかもしれない。上手く語れる人に対して、心のどこかでたぶん嫉妬している。

自分は「今のエルシャラの漫才が好きだ」ということだけしか伝えられない。どこが面白いの?どんなふうに面白いの?と言われても説明できない。ただ、感情に触れた、拙い感想を書いている。

話は戻ってエルシャラのネタ、最終的にはパンダ、クマ、ヘビなどが出てきて「動物の中のアイドル」の話になっていた。エルシャラのネタに出てくる動物率の高さは何なんだ!ほのぼのするわ!

次第に複雑になっていく説明に、「何がどうなってねん!」「どすこーい!」としろうさんが返す所でいつも笑ってしまう。あれは清和さんが考えたセリフなのか、しろうさん本人から出てきた言葉なのか。その後の磁石もネタの中で「何がどうなってねん!」と言っていて笑った。自分はわりと単純な、理屈じゃない所が好きなのかもしれない。

中MCはスパナペンチとジグザグジギー
永田君の闇について、学生時代の恋の話がなかなかヘビー。今はその相手に対して恋心はないが、怨念はあると。話の流れから、まだ付き合ったことのない者同士の永田君と宮澤さんで握手。彼らの幸せを願うばかり。

続いてコント5
グランジ : 師匠と弟子
ダブルブッキング : 野球のスカウト
鬼ヶ島 : 同窓会
トップリード : 恋愛相談
ジグザグジギー : ストーリーテラー

最後に企画、シャッフル漫才 or コントの即興ネタ披露
MCは新妻さんと大川原さん。漫才側から1人、コント側から1人、ボックスから名前が選ばれる時、みんな嫌がっている中で1人だけ「オレ来い!」と言ってしまう清和さん。

エルシャラカーニしろう&鬼ヶ島和田「さらば清和の光」
 コント・オーディション
スパナペンチ永田&トップリード新妻「猫殺し」
 漫才・宇宙戦争
ヒカリゴケ片山&グランジ五明「一個上」
 漫才・入学式
エルシャラカーニ清和&ヒカリゴケ国沢&鬼ヶ島野田「一回りと一個上」
 漫才・オークション
ジグザグジギー宮澤「スプリングオーシャン」
 一人コント・健康診断

お互いドアを開けて出てきてしまうおかしな始まり方で、最後まで探り探りだった「さらば清和の光」。新妻さんがリードして、永田君の何とも言えない良さを引き出していた「猫殺し」。片山さんのキャラの入り込み方と、五明さんの思いもよらない展開のさせ方に、一番会場を沸かせて爆発していた「一個上」。話を振ったものの両方アホだったと、ツッコミの清和さんの負担が大きかったらしい「一回りと一個上」。一人コントを優雅に引き受けて、シュールなネタを繰り広げていた「スプリングオーシャン」。

それぞれどう展開していくかのドキドキ感と、それがハマった時の爆発力がめちゃくちゃ面白かった!生だからこそ味わえるあの興奮。

そしてエンディング
鬼ヶ島がライブ「あの日見た鬼の名前を僕達はまだ知らない」の告知。和田さんに彼女を作ろう合コン企画のVTRに清和さんも出演?するらしい。苦手だという十数年ぶりの合コンに、意外と乗り気の清和さん。初めてのデートはどこに行きたいんでしたっけ?と聞かれ、「動物園」との答え。発想が古いと笑われていたけど、やはり動物好きなんだなと妙に納得。

エルシャラが新ネタ2本ライブ「ネタ9」の告知。トップリードは今月も1本だけ参加するということで、もはやレギュラー並みに出演していることに「3回連続はおかしい!」と抗議する和賀さん。しかし、一方の新妻さんはやる気満々。この「漫才5・コント5」ライブについても、「面白いでしょ?次回もぜひやりましょう!」と誰よりも意欲的だった。

そんなエンディングの中で、清和さんが「気を抜いたら自殺しそう」みたいなことを言っていたという話があり、心配ながらも笑ってしまった。基本的に憂鬱でネガティブな自分にはその感覚が凄く分かるし、この状況が妙に可笑しい。

気を抜いたら自殺しそうな人の作った漫才を見て
いとも簡単に死にたくなる自分が笑っているという状況。
何がどうなってねん!である。
笑いを生み出す人の苦悩と、笑いを求める自分の思考。

笑い飛ばすべき所なんだろうけど、笑った後に何かが心に引っかかる。



【 JUNK 爆笑問題カーボーイ 】
2014年4月1日(火) TBSラジオ


爆笑問題の太田さんがラジオで話していた、水曜いいとも最終回でのタモリさんとの漫才についての話を思い出した。いいともの中で2人がよくやっていた「カッパ巻きください」という掛け合いネタを、何とか完成させたかった太田さん。

打ち合わせの中で、タモリさんはこう言ったという。
「意味ない方がいいよね。意味ないことをやろうよ」「オチなんかいらないんだよ」
そして2人で決めたのは、とにかく「終わらない漫才をやろう」だったと。

一見、即興漫才にも見えたその漫才は、太田さんがちゃんと台本を作っていて、ディレクターさんに「時間いっぱいやるからCMでぶった切ってくれ」と話してあり、トシさんに「2人ともボケなので、ツッコめる所はツッコんでくれ」と話してあったらしい。

タモリさんと太田さんの意味が分からない「カッパ巻きください」というやり取りが大好きだった。それが最後に「終わらない漫才」という形で見れた。多くの人は、なんだあれ?と思ったことだろう。会場もそれほど盛り上がってはいなかった気がする。あの時、ざまあみろ!という痛快な感じがした。いいともで観客や視聴者の多くが引くような瞬間が、ひねくれ者の自分は好きだった。もちろん日常のいいともも好きだったけれど。

お昼休みにそぐわない出来事や違和感のある映像、ある種、ハプニングめいたことが起こった時が何よりも楽しかった。久しぶりにいいともを見た人には、あの漫才のあの楽しさはなかなか伝わらなかったのではないかと思う。どこが面白いの?どんなふうに面白いの?と言われても説明できない。理屈じゃない楽しさだ。

「終わらない漫才をやろう」 ラジオでその言葉を聞いた時、ブルーハーツの「終わらない歌を歌おう」を聞いた時のようなドキドキ感が体中を駆け巡った。いいともは終わったはずなのに、いいともの楽しさは続いている。

あの日、テレビで夢のような場面をたくさん見たけれど、ライブの舞台には夢の途中の芸人がたくさんいる。吐きそうになってもライブに行って良かった。いいともグランドフィナーレの翌日に見た、生のお笑いライブはめちゃくちゃ面白かった。

いいともについては多くの人が語り、色んな形でまとめられている。みんながやっていることをやっても面白くない。自分はその翌日に見た景色、感じたことを残しておこうと思った。何の意味もない、終わりのない文章を書きたかった。そう、文章はまだ続く。

走って吐きそうになってライブを見た翌日、「ロックンロールカラオケナイト」という芸人がカラオケをするライブを見に行った。すっかりこの企画ライブを楽しんでいる自分は、バイキングでタレントがカラオケをしていた企画をバカに出来ない。



【 ロックンロールカラオケナイト 】
2014年4月2日(水) ASAGAYA LOFT A


馬場さんや長嶋さんや阿諏訪さんがアーティストのように歌う姿に歓声が上がったり、塚本さんや嶋佐さんのノリノリのパフォーマンスに盛り上がったり、和田さんが身を削って笑いを取る姿に沸いたり、風藤松原の微笑ましいやり取りが見れたり、永野さんのディスりコールに同意しかねたり、合間に色んなトークも聞けて凄く楽しかった。

そこでも清和さんは「一歩気を抜いたら死にそう」だと話していた。なぜこんなライブに来ているのか、どこから来ているのか、どのくらいお笑いライブを見ているのかと尋ね、月に10回近く見ているとのお客さんの答えを聞いて、「もっと情熱込めて漫才しないとあかんな」と言っていた。

半分くらい冗談なんだろうけど、ちょっと感傷的な気分になって、言葉にしないと思いは伝わらないのかもしれない・・・と思った。頭の中で、ブルーハーツの「終わらない歌」と「情熱の薔薇」が鳴っていた。

大好きな漫才をする人には生きていて欲しい。
終わらない漫才をやっていて欲しい。
くそったれの人生に、情熱は確かに届いている。



タモリさんは最後に「明日もまた見てくれるかな?」と言った。
テレビの中できっと夢は続いていく。

テレビ、ラジオ、ライブ、ロックンロール・・・
それぞれの面白さがあって、それぞれが繋がっている。

夢の続きを見るために、夢の途中を見に行くために
明日もまた生きよう。

Comment

ぶる山 says... "お笑いレポ面白かったです。"
読み応えありました。体調は大丈夫ですか?
2014.04.08 21:38 | URL | #GpEwlVdw [edit]
bambi says... "> ぶる山 さん"
無駄に長い文章でお恥ずかしいです。ありがとうございます。
ライブを見て笑ったら、体調は良くなりました!
2014.04.09 02:22 | URL | #9jgEo1Cg [edit]
けいと says... "ありがとうございます"
今、3回目のいいともグランドフィナーレを見てこのブログにたどり着きました。明日も見てくれるかな?と最後にまた聞いたタモさん。お祭りの楽しさと終わった後の寂しさ。でもまだまだ日常は続いて行くんですよね。書いてくれてありがとう。これからも終わらない毎日を生きて行きましょう。
2014.04.10 15:36 | URL | #- [edit]
bambi says... "> けいと さん"
いいともグランドフィナーレ、何回も見てしまいますよね。「書いてくれてありがとう」だなんて、ありがとうございます。まとまりのない文章ですが、書いて良かったです。まだまだ楽しい日常は続いていくと思います。楽しい毎日を生きて行きましょう。
2014.04.11 03:44 | URL | #9jgEo1Cg [edit]

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