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パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

生き様

エルシャラカーニの清和さんがトークライブ『語らせろ!!』で語っていたこと、オードリーの若林さんが『ダ・ヴィンチ』で連載しているコラムに書いていたことを振り返りながら、生き様とお笑いについて。


■お笑い真面目にトークライブ『語らせろ!!』
2014/7/13(日) 新宿ハイジア・V-1
【出演】セイワ太一(エルシャラカーニ)、高倉陵(三拍子)
新妻悠太(トップリード)、 酒井啓太(SxL)、佐々木ユーキ(ねじ)


お笑い好きとしては、永遠に聞いてられるんじゃないか!ってくらい興味深い話が色々聞けて、面白いライブだった。

ネタ作りの信条、ネタの鮮度、ライバルは?プライベートも芸人か?お笑いライブは仕事か?今のお笑い界は?お笑いの未来は?それぞれの考え方、姿勢が窺い知れて、グッとくる場面もあった。

オープニング、清和さんが1人で登場。芸人が真面目に語ることへの葛藤を語り、「お笑いとは、ロックであり、生き様である」そう言って照れた姿で暗転し、笑いに包まれてライブがスタート。

この演出は清和さん本人は嫌だったらしく、そのわりには5分くらい喋ってましたよね!とツッコまれていた。上岡龍太郎さんみたいに喋って下さいとの指示があったようで、もしかしたらセリフだったのかもしれないし、無理やり格好つけた言葉だったのかもしれない。お笑い、ロック、生き様。頭の中で反芻しながら、何言ってるんだ!格好良すぎるだろ!と心の中で。

元々テレビっ子でラジオ好きで、ネタ番組よりもいわゆるバラエティ番組が好きで、ネタは特番やお正月などに時々見られればいいと思っていた自分が、『THE MANZAI 2011』がきっかけでお笑いライブに行くようになり、エルシャラが見たくて新ネタライブ『ネタ9』に行くようになり、芸人さんのネタに対する熱い思いを知り、ネタに対する価値観が変わり、清和さんの漫才に対する情熱や努力に心を掴まれて、いつの間にか漫才というものが大好きになっていた。漫才は、より“生き様”が見えるような気がする。

以前、『オードリーのANN』や『ダ・ヴィンチ』のコラムで若林さんが語っていた、「そうだよな、生き様だよな」という言葉が頭の中に残っている。高校のアメフトの関東大会を観に行った若林さんは、勝ち目がなくなっても最後まで1人で挑み続ける選手を見て熱くなり、思わず声に出してそう言ってしまったという。オードリーとエルシャラにどこか似た部分を感じる自分にとっては、“生き様”という言葉が凄く印象的だった。

トークライブで清和さんは、ネタの信条について「先月のネタは超えるようにしている」と話していた。しかし超えられるのは年に1回、現状維持はない、上がるか下がるかしかないと思っていると。これを聞いて思い出したのが、若林さんがコラム本のあとがきに書いていた「自己ベストを更新し続ける」ということ。結果はすぐに値が変わる、特別な才能がないから自己ベストを更新し続けるしかないという諦めは自信になった、と書かれている。いずれも、もがき続ける人が生み出す表現は凄く魅力的で、心を揺さぶられる。

そして先月の『ダ・ヴィンチ』の若林さんのコラムでも、最近ハマっているプロレスの話の中に“生き様”という言葉が出てきた。プロレスの試合を観に行った若林さんは、若手の選手が先輩の選手に立ち向かい負けてしまった姿を見て熱くなり、昔に比べて選手のスケールが小さくなったと言われるプロレス界とお笑い界を重ねて、応援したくなったという。正面を切って勝ち負けはどうでもいいと言えるものがこの世にあることに興奮して安心した、若手の選手が出る試合をまた観に行きたい、生き様を見せて欲しい…というようなことが書かれていた。

バトル形式のネタライブ『トッパレ』を観に行った帰り、本屋でそれを立ち読みしながら、やっぱり生き様だよな、と思った。以前にもブログに書いたけれど、お笑いの大会について同じようなことを思っていた。

今年も『THE MANZAI 2014』の2回戦が終わり、認定漫才師が発表された。『キングオブコント2014』の準決勝が終わり、決勝出場組が発表された。時代の流れなのか順当な評価なのか、どことなく感じる世代交代の空気。

毎年何千組も出場して、数組が決勝に行けて、1組が優勝して、何組がチャンスを掴めるのか。その全てに物語があって、それぞれに人生がある。視聴者は無邪気に笑い、お笑いファンは一喜一憂し、芸人はその時の風によって翻弄される。来年の夏には『M-1』も復活するらしい。

ネタ番組がほとんどなくなってしまった今、これまで以上にお笑いの大会は芸人が世に出るチャンスなのだろうと思う。大会に向けて自らを追い込み、熱くなったり、ヒリヒリしたりするのが堪らない!という芸人さんがいる一方で、大会の結果に翻弄され、現実とプレッシャーに追い詰められ、大会なんてなくなればいい…とさえ言っていた芸人さんもいた。

テレビで見える部分はごく一部で
ライブで見える部分はよりリアルだ。

別に勝ち負けなんてどうでもいい。
他人の評価なんて関係ない。
ただ生き様が見たいんだ。
面白くて格好良い、生き様が見たいんだ。
そう思った。

やっぱりお笑いも、生き様だよな。

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