suicide bambi

パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

終わらない歌

よく追いかけられる夢を見る。


相手は複数で、追われている理由は分からない。たいていは銃のようなもので戦うか、それが効かない場合は逃げるしかない。勝って目覚めたとしても爽快感はないし、アクションゲームも特に好きじゃない。なぜかいつも追われている。

先日も、追いかけられる夢を見た。
相手は人の形はしているけれど、実態はゾンビのようなイメージ。銃を撃ちまくっても全く効かない。どうしよう。逃げるしかないのか。大勢で迫ってくる。怖い。無理だ。このままではやられる…。やるしかない。そう思った時、口をついて出たのがブルーハーツの「終わらない歌」だった。

ロックンロールを、パンクロックを
大声で歌うことが最大の攻撃だと思った。
その時は、大真面目だった。
それが自分の中の正義だと思った。

大声で「終わらない歌」を歌った。夢のくせに妙にリアルで、自分の不安定な声のまま、ヘタクソな歌だった。恥ずかしくなって気を抜くと、相手は飛びかかってきそうになる。ヘタクソでも全力で歌ったら、相手は怯んで近寄ってこない。

「終わらない歌」では足りなかった。すぐさま「リンダリンダ」を歌った。出だしのドブネズミみたいに…で照れたのがバレて、危うくやられそうになった。これではまずいと、とにかくサビを歌った。大声で。全力で。リンダリンダを叫んだ。相手は嫌そうな顔をしていた。効いているのか、あきれているのか。

「リンダリンダ」でも足りなかった。どうしよう。もう一曲必要だ。頭に浮かんできたのはクロマニヨンズの曲「ナンバーワン野郎!」を歌った。やることはわかってる、立ち上がる。いつまでもどこまでも、立ち上がる。なんでこの曲だったのかは分からない。とにかく、ヘタクソでもバカみたいでも、全力で歌わないといけないと思った。

気づいたら、こちら側にも人がいた。同じように歌っていて、同じように飛び跳ねていた。僕らはロックンロールで対抗していた。体が重くて思うようにいかなくて、でも飛び跳ねると、より相手に有効だった。周りにいる人が歌に呼応してくれて、陳腐な歌声なのに相手を圧倒出来た。

最後は何と戦っているのかも分からなくて、勝ったのかどうかも分からないまま……目が覚めた。夢だった。目が覚めた瞬間、その恥ずかしさとバカバカしさと、夢の中の真っ直ぐな自分に笑った。

戦うすべがなくて
逃げるわけにもいかない時、
自分にとっての最大の攻撃は
ロックンロールだった。

今どき、ガキだってそんなこと言わない。ミュージシャンだってなかなか言わない。酔っぱらって言っても笑われそうなことを、夢の中の自分は純粋に思っていた。ロックンロールの力を信じて疑わなかった。

難しく考えすぎる頭の中で、選んだ曲がブルーハーツの王道の曲、という単純明快さ。自分はカッコ悪いまま、不器用なまま、夢の中で一生懸命だった。バカみたいな夢は、バカみたいな希望なのかもしれない。

ロックンロールは最大の攻撃なり。
勝ち負けなんてどうでもいい。
その時が来たら、
全力で歌って飛べ!!!!!!!

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