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パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

【笑けずり#6】15/9/18…サンドウィッチマンの授業「賞レースに勝てる漫才」

NHK BSプレミアム
爆笑ファクトリーハウス 笑けずり
(全7回)

250組が参加したオーディションで選ばれた9組の若手芸人が、富士山のふもとで共同生活。毎週、先輩芸人の指導を受け、日夜ネタ作りに励む。しかし、彼らには試練が。毎週与えられた課題を審査され、毎週1組ずつ、落とされていくのである。芸人のテッペンを目指す若者たちの汗と、涙と、笑いのドキュメンタリー。それが「爆笑ファクトリーハウス 笑けずり」である。

いよいよ合宿生活はクライマックス。講師はサンドウィッチマン。今回のテーマは、「賞レースで勝てる漫才」 M-1以来、封印していた伝説の漫才を教材に、勝てる漫才とは何かを講義する。Aマッソ、オレンジサンセット、ザ・パーフェクト、ぺこぱが、合宿生活最後の闘いで、新たな「勝てる漫才」を作り出す。そして、このうち1組がけずられ、視聴者のみなさんが審査員となる、決勝(生放送)に出られる3組が決定する。



2015年9月18日(金)放送回より

サンドウィッチマンの授業
『賞レースで勝てる漫才』

伊達 「まあ年末もね、また大きな、賞レースありますけれども。ここでね、もう…優勝者ここから出しましょうよ」

富澤 「可能性は全然」
伊達 「全然ありますよ。全然あるんです、それは。間違いなく」
富澤 「そうそうたるね、講師の皆さんが教えてきたわけですから。逆に優勝出来なかったら何なんだっていうことに」(笑)

賞レースで勝てる漫才とは、どんな漫才だと思いましたか?

ザ・パーフェクト ピンボケたろう「ボケ数多くて、最後たたみかけるようにしていくような漫才かなと、思ってます」
伊達「なるほどね。限られてるあれですからね、尺がね。賞レースはね」

オレンジサンセット 下村「人がやってない、ような、漫才を」
伊達 「独創的な」
下村 「はい、そうです」
伊達 「まあまあ皆さん、ほとんど正解なんですけど」
富澤 「じゃあもう教えることない」(笑)

伊達 「我々が考える、賞レースで勝てる漫才っていうのはね、ずっと笑わせ続けられる漫才。もう頭からケツまで。もちろん右肩上がりです」
富澤 「無駄をなくす」

伊達 「僕らの、2007年 M-1グランプリでやった、漫才のネタがあるんですけども。街頭アンケートっていう。これがね、また名作なの」(笑)



笑わせ続ける漫才とは?

● M-1優勝ネタ『街頭アンケート』

伊達 「実はね、あの~あの日のあの漫才以来、この漫才やってないんですよ。もう出来ない。あん時のあの…M-1グランプリの決勝の一発目のネタの、あれがもう最高の出来なわけですよ。もうあれ以上の出来…ね、出来ないです」
富澤 「もう封印しました」
伊達 「これは封印なんです。あれっきり、基本的にはやらない」

伊達 「我々はね、しゃべくり漫才っていう文化がない所で育ってるんですよ。まあ地元は東北(宮城県仙台市育ち)なんでね。それはもう…ね、最初から勝負はしないんです。だったらちょっと設定入って、要するに漫才コントという。例えば、『何とかやりたいんだよな』『じゃああれやってみてよ』『俺これやってみるから』みたいな入りがありますよね、基本。それももう長いと。ということで、この一言でやってるわけです」

― ネタ台本 ―
[伊達]世の中興奮する事はいっぱいあるけど、一番興奮するのはすごい急いでいる時にされる街頭アンケートだね
[富澤]これ 間違いないね

伊達 「こっからもう入り込んじゃってるわけですよ。なんだこの、これ。別に興奮しないけど」(笑)

伊達 「これはね、俺らいいの見つけたなと」
富澤 「“興奮する”っていうね」
伊達 「例えば、一番興奮するのはお寿司屋さんに行った時だねって、お寿司屋さんの漫才を始める。もうそこで、どっちがお客さんでどっちがじゃあ板さんねとか、そういうのももう言わない。もったいない」
富澤 「始まりはわかるから」
伊達 「その二行がもったいない。その二行は面白くないわけ」

笑わせ続ける漫才(1)
《設定に入る時は無駄なく短いフレーズで》

― ネタ台本 ―
[富澤]あの ダイエット中すみません
[伊達]してねえよ別に!

伊達 「ここからいきなりボケてきてるわけですね。ダイエット中すみません。こんな急に。してないわけですね、してないからしてねえよっていう」(笑)

伊達 「そっからは怒濤にこうボケの応酬なんですね」

― ネタ台本 ―
[富澤]お名前聞いてよろしいですか?
[伊達]伊達だよ
[富澤]名字もお願いします
[伊達]名字だよ。どの世界に佐藤 伊達とかいるんだよ。テニスのペアか

富澤 「テニスのペアか」
伊達 「これね、僕 考えました」(笑)

富澤 「要はこういうので2つ笑いを取りに、いってるわけですね」
伊達 「そうですね。なんだったらボケ以上の笑いをツッコミで取るっていう、のが非常に理想形だなと」

笑わせ続ける漫才(2)
《ボケとツッコミ 両方で笑わせる》

伊達 「あとね、ここがこの漫才の名作の中の、一番の名作」

― ネタ台本 ―
[富澤]血液型は何型ですか?次のうちから選んでください
[伊達]選ぶんだ いちいち

伊達 「この時点でふざけてるわけです」
富澤 「4つしかないからそのまま言えばいいのに」
伊達 「そう。何、選ぶのいちいち。そっからですよ、これ」

― ネタ台本 ―
[富澤]A:A型 B:O型 C:B型 D:AB型
[伊達]ややこしいわ!なんだその聞き方!Bだ!B
[富澤]BのO型ですか?
[伊達]そうじゃねえよ!CのB型だよ!
[富澤]CのB型ってなんですか?

伊達 「もうちょっとね、聞いてる方はよくわからない状態になってるはずです。ややこしいわけですよ」

伊達 「ここです。ああ面白いなこいつらと思われる所」
富澤 「ちょっとテクニカルなね」
伊達 「意外とここがこのネタでは、大きな山にくる所ですね」

笑わせ続ける漫才(3)
《ネタの中に必ず自信があるボケを入れる》

― ネタ台本 ―
[富澤]ここからは2択になります
[伊達]早くしてくんねえかな。焼きたてのメロンパン売り切れんだろ!

伊達 「まだあったのか、アンケートと。こっち忙しいんだ。どう忙しいのかというと、焼きたてのメロンパン売り切れんだろ!と」
富澤 「この人は焼きたてのメロンパンを買いに、急いでた人なんだ」
伊達 「そこで初めてこの人メロンパン買いに行こうとしてたんだ、って思うわけ」(笑)

伊達 「このメロンパン大事なんです。何のパンがいいか?俺ら 2ヶ月ぐらい悩んだ。いやほんとに。どうでもいい所なのかもしれないけども、こういうフレーズをね、非常に僕ら大事にするんですよね」

富澤 「メロンパンにだからこれだけ時間かけてんのは僕らか、パン屋さんぐらい」(笑)

笑わせ続ける漫才(4)
《全てのフレーズを面白くする努力》

― ネタ台本 ―
[富澤]今の気持ちを誰に一番伝えたいですか?
[伊達]お前だよ! もういいぜ
[2人]どうもありがとうございました

伊達 「最後にお前だよ!と。で、もういいぜ。これ、大事。もういいぜ」(笑)

伊達 「例えば関西だったらね、『もうやめさせてもらうわ』とか。『もうええわ』ってやめたりとか色んな、バージョンがあるんですけど。関西弁じゃない漫才だと最後って意外と難しいんですよ」

みんなはどうやって終わっている?

ぺこぱ 松陰寺「僕らは関東なんで、『いいかげんにしろ』とかになってるんですけど。オリジナルは欲しいですね」
伊達 「欲しいでしょ?」
松陰寺「欲しいですね」
伊達 「『もういいぜ』使っていいよ」(笑)

富澤 「『もういいぜ』も聞き慣れないことですから、ここでまあ笑う人は笑うしっていう。最後までやっぱずっと笑わせ続けるっていう」

笑わせ続ける漫才(5)
《最後まで笑いのエッセンスを入れる》

伊達 「笑いの数、で勝負。4分ってほんと短いんでね。そう考えるとボケがあってツッコミでも笑わせるっていう漫才が、僕らは非常に理想なんじゃないかなと、僕ら思いますね」

笑わせ続ける漫才とは
《ボケとツッコミ 両方で笑わせる》

本来、ボケの間違いや嘘を指摘・訂正するのがツッコミ。サンドウィッチマンは、ツッコミに例えや大袈裟な表現を使うことで、ボケ・ツッコミ 両方で笑いを生み出している。



笑わせるツッコミとは?

● 漫才『お見舞いの手紙』
ツッコミの空欄を埋めて面白いネタを考えろ

― ネタ台本 ―
[ボケ]芸人をやっていて一番コワイのが病気。体が資本やから
[ツッコミ]確かに
[ボケ]お前が入院したときに備えて、お見舞いの手紙を持ち歩いているんだよ
[ツッコミ](     )
[ボケ]気になる?じゃあ今からポストに投かんしてくるわ
[ツッコミ](     )
※後半省略

オレンジサンセット ネタ披露
ツッコミの言葉をもうちょっと丁寧にした方がいいとのアドバイス

丁寧にツッコむということは?

富澤 「一個たぶんその見てて、んっ今のどういうことだ?ってなっちゃうと、もう次のが入ってこなくなっちゃうんだよ」
伊達 「次のボケが入ってこない」
富澤 「進んでっちゃうと。だから必ずちゃんと疑問が残らないように解消して次に進んだ方が、見てる方は気持ちよく進めるっていう」

《理解出来ないツッコミを入れると、ネタの内容が入ってこなくなる》

ザ・パーフェクト ネタ披露

富澤 「どっちがボケなのかよくわからない」(笑)

富澤 「まあでもこれこそある種、2つ笑いを取りに行ってる1個のボケで みたいな所ですよね」
伊達 「そうね。何とかだ!っていうの(大きいアクションのツッコミ)、全部いらなくない?」
ピンボケたろう「それやっちゃうんですよ」
伊達 「10あったら10これでやってるじゃん。スッとツッコむ部分もあっていいのかなって」
ピンボケたろう「出来るかわかんないですけども、頑張ります」



無名から王者になったサンドウィッチマン
若手芸人にメッセージ

伊達 「この、お笑い…をやってみんな8年とかかな。長くて8年とか。僕らはやり始めたのがね、24歳の年なんですよね。けっこう遅くて。ほんでね、30歳まで頑張ろうと。30歳の時に、テレビでネタが出来ないようであれば、もうやめちゃおうと。諦めようと。やっぱ30っていう目安を決めてですね、必死で頑張るんですよ。バイトもやめて、とにかくライブ出ようと。月15本、20本、ライブ出させてもらいました。それこそお客さん、2人しかいないライブとかもあったし。色んなライブ 頭下げて出してもらって、出させてもらって誰かに 見つけてもらおうと」
富澤 「僕らがいたとこって全然オーディションとかも、来るとこじゃなかったんですよ。だから、何したらいいかわからないんですよ。ライブに出るしかなかった」
伊達 「そしたら30歳の年に、ゴールデンタイムで、ネタが出来たんですね。それでやめずに済んだという。でもそれぐらい僕ら本気になって…やりましたね。で、ほんとにテレビに出られてなかったらもうやめてますね。うん、それはもう。だってほとんどの人が、世に出れないわけですから。ね」
富澤 「このまんま、いつもまあ事務所のライブ出たりして、何年かずっといっていつか売れるんだ…って思ってやってんのと、もうこの1年売れなかったらやめなきゃいけない…ってなったら、動き方 全然変わると思うんですよね。たぶんそれが本気だと思うんですよ」
伊達 「だから本気になってやってみましょう。ぜひ、みんなたぶん面白いから。本気になれば、マジでここで、年末王者出ますよ。そしたら凄くないですか?」

本気、覚悟、見極め、それが王者への道。



合宿最後の課題
●賞レースに勝てる漫才(4分)

※ネタの内容に直接関係するコメントは省略

ぺこぱ ネタ披露
(レスキュー隊になりたい)

伊達 「僕はちょっとツッコミの立ち位置で見ちゃうんですけど。シュウペイ君が、もうちょっとこう動揺してるっていうか、もうちょっとパニックになっていいのかなと。意外と冷静っていうか」
富澤 「次のボケをわかっちゃってるかなぁ」
伊達 「きっとね、ツッコミって難しいのは芝居しちゃいけなんだ、絶対。そこで初めて聞いたという、体でやるのが絶対に、やらなくちゃいけないことだよ」

ザ・パーフェクト ネタ披露
(お蕎麦屋さんで働きたい)

伊達 「面白いですね」
水道橋博士「こぼれ球がないよね。全部ツッコミが消化してあるっていうか、ツッコミでも笑えるし。(ボケ・ツッコミ)両方面白いから、なんか4分でもの凄いネタがたくさん」
トレンディエンジェル 斎藤「見やすかったですね。なんかその~ピンボケさんの、物腰の柔らかさみたいなのが、今のその~今の世の中のそのなんていうんですかね」
伊達 「何者なんだよ」
斎藤 「世の中の、隣の満員電車で隣の人にキレてしまう現代人の…を何でも受け入れてくれそうな」
水道橋博士「めっちゃ評論家だね」(笑)

オレンジサンセット ネタ披露
(ゴルフのフォーム)

水道橋博士「岡田君が、あれなんだよなぁ。顔面白いのにーっていつも思うんだよね」(笑)
富澤  「やっぱり(前を向かずに)相方けっこう見てるよね」

Aマッソ ネタ披露
(マンホールの裏)

伊達 「発想がもう、男の発想。男を笑かしにかかってますよ、完全に」



● 予選最終ステージ 結果

1位. Aマッソ

伊達 「言葉のチョイスがまあ面白いですね。お笑いが好きな人が見ても笑う」

2位. ザ・パーフェクト

伊達 「なんか親心かなんか、早く世間に出したい気持ちになりましたね」
水道橋博士「いやもう全然、バラエティ出て不思議じゃない」
伊達 「めっちゃイジられますよ、ピンボケたろう」

3位. ぺこぱ

4位. オレンジサンセット

伊達 「自分たちでもわかってると思いますけども、今回はそのネタのチョイスがもったいなかったかなと」
富澤 「凄くだから発想はいいのでね、そっからどう持っていくか。今後のね、そこの面に期待したいなと」
伊達 「お疲れ様でした」

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