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パンクロックからお笑いまで、気になることを気まぐれに。

【SONGS】17/7/13…エレファントカシマシ・宮本浩次×爆笑問題・太田光

2017年7月13日 NHK
「SONGS」エレファントカシマシ


“今回、宮本とエレカシの音楽をこよなく愛する爆笑問題・太田光との対談が実現した。爆笑問題もエレカシと同じ1988年デビュー。お互いの歴史を振り返り、仕事がない時代に抱いていた思いから、メジャーシーンで活躍するまでの模索、創作のモチベーションなど、赤裸々に語りつくした。

太田いわく「似たもの同士の2人」は、2時間ノンストップでしゃべり続けた。その熱量はそのままに、本音しかない2人の対談をたっぷりとお届けする。”

SONGS|第428回 エレファントカシマシ





■ デビュー30周年 同期対談スタート

太田 「さすがもう今もう出まくって、なんか、噂聞きましたよ」
宮本 「ありがたいことにまあ、あのやっぱり基本的にはあの、テレビとかも、やっぱりその~レコードを、売るのには、ほんとは出たいんですよ」
太田 「あははは」
宮本 「でもなかなかその…(笑)」

太田 「タバコ吸ってんの?今」




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宮本 「いやいや」
太田 「違うの?」
宮本 「これ最近クセになっちゃって」
太田 「どうしたのこれ」
宮本 「車で、あのこないだ渋滞でしてて」
太田 「あははは」
宮本 「渋滞してる時にこうやって渋滞をこう…なんかカッコいいと思ってんすかね、自分でね」
太田 「カッコ良くないよ」
宮本 「いやいや(笑)」
太田 「あははは!」

太田 「面白いんだよなぁ、相変わらず。で俺らほら 2人ともさ、話まとまんない2人が入っちゃったから。誰も、この話 どこ行くかわかんないよ、ほんとに」




■ 衝撃の出会い
(映像:『ポップジャム』1998)





ナレーション【2人の出会いは、NHKの音楽番組『ポップジャム』でした。当時、爆笑問題が司会を務めるこの番組に、エレカシが出演しました】

太田 「俺ら『ポップジャム』が最初だったんですけど。まあね、こんなにシャイな人はいるのかっていうぐらい。で とにかく我々進行だから一応なんか、ね、ファンの人がまあ、NHKホールにバーッといて。それで、次の人はこれこれってまあ、ベルトコンベア式にね、申し訳なかった、ミュージシャンの人たちには。どんどんどんどん流れ作業で、あの~紹介してくんだけど。そこ(MC席)へ割って入ってくんだよね。この宮本さんつうのは。だから、MC席 呼んでないんですよ」




太田 「もう俺らはそれはもう大喜びですよ。そういうことやってほしいから。いわゆるこうなんつうの、予定調和で進んでくのなんてつまんないじゃないですか。だけど、そん時にたぶんだから、あっこの人つうのはほんとに、なんかやって楽しませよう、人にサービス精神でね。楽しませようとして、色んなことをやる人なんだなっつうの、初めて受けた印象ですよ」
宮本 「はぁ…」
太田 「だから、次からエレカシが来ると絶対入ってくるだろうから、もうこっちも用意してたもん。来い来い来い!早く来い!つって。あははは」
宮本 「…ほんと恥ずかしいですよね、すいません」
太田 「いや面白かった、それが良かった。ずーっとなんか「なんで俺に、しゃべらせねえんだー!」みたいのやってたもんね」
宮本 「あぁ……」
太田 「あぁ…じゃなくて(笑)そんな落ち込む話じゃない。俺 褒めてんだよ、今」
宮本 「いや~すいません」
太田 「あははは」




■ 売れない時代の思い出
(映像:エレファントカシマシ 渋谷公会堂 1988)





ナレーション【エレカシは当初、過激なイメージで売り出されました。しかし宮本は、周囲から過激なイメージを押し付けられることに反発。デビュー直後の実験的なライブも、納得のいかないものでした】

宮本 「こん時はでもあれですね、やっぱりこの~…これあんまり良いやり方じゃないんじゃないかって、こうやって今言うとあとで怒られるんですよ、また」
太田 「あははは!そういうこと考えられるようになったっていうことは成長だよね。昔は言いっぱなしだもんね、だって」
宮本 「そうなんですよね…」


ナレーション【一方、若き日の爆笑問題も、もがき続けていました】

(映像:爆笑問題『NHK新人演芸大賞』1993)




太田 「(当時の漫才を見て)下手くそだな、田中は」「見て、視線下がってるでしょ、田中の視線が。あれがダメなんですよ」
宮本 「そうなんですか(笑)」

太田 「もう全然 素人芸ですね、あんなのは」
宮本 「そうですか」
太田 「今の若手の方が全然うまいですよ、漫才は。 田中がとにかく…よーく見るとわかるんですよ。「バカなこと言ってんじゃないよ!」ここ(下の方)を見てんですよ、こうやって。あのね、客が怖くて見れないの」
宮本 「はぁ~」
太田 「緊張して。ウケてりゃまあだんだん開いてくんだけど、2人でこうやって向き合ってやってる漫才つうのはね、たいていウケてないですから」
宮本 「あ~そうですか」
太田 「だから客の方を、「いや、こないだこんなことありましてね」ってこっち(相方)にしゃべりながら、こう(客の方に)話してる漫才つうのは、いい漫才なんですよ。体開いてね。そうすると客取り込めるんですよ」
宮本 「なるほどねえ…」






太田 「だからっつって、ずーっとそっち(正面)見られても。あははは!」




■ 二人のターニングポイント

ナレーション【共に過激さを売りにしていた、エレカシと爆笑問題。2人にとってのターニングポイントは?】

宮本 「コンビニに、あの合宿に山中湖でコンビニのあの、あの4人で合宿に行った時に、あのコンビニに歯ブラシ買いに行って。それであの、したら有線放送でたまたまそんな、俺たちの曲 そんな有線放送で流れないと思うんだけど。『奴隷天国』っていうの、素でこうやって行ったら、歯ブラシ買おうと思ったら「奴隷天国で」って。どういう歌かっつうと、「お前、そこのお前だ!お前だ! 死ね!お前、奴隷だ!お前だ!」みたいなことを歌ってる歌で」
太田 「あははは」




(エレファントカシマシ『奴隷天国』)
https://youtu.be/tW5WBhMBfGo
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宮本 「それをなんか僕はあの、これはさすがに歯ブラシ買う時に、これちょっと売れ(売れるの)…難しいかなみたいにさすがに思いましたね」
太田 「そこで気づいたの? 遅いよ、気づくの。あははは」

宮本 「でもなんかテンション高くて、やっぱ凄く僕はまだその時代も20代で、「世の中 俺の歌で変えてやる」ってやっぱ本気で思ってたから」




太田 「うん。だから俺らも、そういう時代があったんですよ」
宮本 「そう…」
太田 「あの要するに爆笑問題は使えないって。テレビじゃ使えない、危なすぎちゃってあいつらはって。で確かにそうなんですよ、今から考えりゃ。あの~俺らが最初に作ったネタっつうのは、『進路指導室』っていうネタ。『進路指導室』っていうネタでね。要するに進路指導の先生が、進路として自殺を勧めるっていう、ネタなんですよ」


(爆笑問題 コント『進路指導室』)
http://nico.ms/sm5934235


太田 「そんなのさ、『奴隷天国』と一緒でさ、今から考えりゃさ、こいつテレビ出る気あんのかって話でしょ。でもやっぱその頃って、若いから、なんか「これで世の中 変えてやる」みたいな」
宮本 「そうね…」
太田 「ね。誰もここは拾ってないけど、俺たちはこの、ここを、捉えて、なんか社会にこう打ち出すんだみたいな。そんな意識あっ…あったでしょ?」
宮本 「うんうん…」
太田 「でもそのうち、ね、それじゃダメなんだって(笑)」
宮本 「そうね…」
太田 「歯ブラシ買って気づくっていう」
宮本 「うんうん…」
太田 「それは俺もありましたよ。これじゃ、やっていけないんだなって。 どっかでやっぱメジャーっていう、なんていうの、そこでやんなきゃやっぱ意味がない。大衆を、相手にしなきゃ、意味がないっていう、判断をするかどうかでしょ。宮本さんたぶん(判断)したんだよね、きっと」
宮本 「その方が面白いですよね、やっぱりね」
太田 「でしょ」
宮本 「と思ったんですね」
太田 「そうなんですよ」




■ エレファントカシマシ『今宵の月のように』(1997)

ナレーション【今夜の1曲目は、エレカシ最大のヒット曲『今宵の月のように』。デビューから10年目に発表したこの曲は、初めてドラマの主題歌にもなりました】

宮本 「昔だったら、「なんだ ドラマの主題歌なんて」って言いそうなところを、そのドラマの主題歌で、なおかつそういうこう全然スタイリッシュとちょっと無縁の。太田さんの…前でほんとに自分の話しちゃってあれ…」
太田 「いやいやもう聞きたいですよ、それは」
宮本 「あの~やっぱり嬉しいですよね、やっぱヒット曲 出たら。テレビの前 だから…。僕は、そわそわしながら、そこの席に、8時、9時かなぁ?9時に」
太田 「はははは」
宮本 「行って。見ないつもりだったんだけどやっぱテレビの前に座って、「く~だらねえと~」って流れた時はこれほんっとに嬉しかったですね」


♪今宵の月のように/エレファントカシマシ



■ 仕事に対する姿勢

ナレーション【苦労の末にブレイクしたからこそ、気がついたことを語ってもらいました】

宮本 「まあその、共同作業。だからその、あのやっぱりそこに、向けて、例えばそういうコマーシャルソングを、宮本さん作ってくださいっていうことで。例えばひとつ、自分としてもうちょっとカッコいい曲作りたいんだけど、「宮本さんつったらやっぱり、ザ・ドーンと行こうぜ!じゃないですか」みたいなことを、逆に言われちゃったりして」
太田 「あははは!」
宮本 「そうかと。いや ほんとですよ、ほんとに。俺ってそうか、「ドーンと行こうぜ」だったかって。それで「ドーンと行こうぜ」って言ったら、「いや~宮本さんらしくてカッコいい」つって。それも、なんかひとつの…手。その「ドーンと行こうぜ」の、種類も、15種類ぐらい「ドーンと行こうぜ」って。「ドーンと行こうぜ」って何種類作るのか」
太田 「あははは!」
宮本 「バラードの「ドーンと行こうぜ」と、ほんとに「ドーンと行こうぜ」って言ってるのと。なんかこう、変なこう、レゲエの「ドーンと行こうぜ」とか、なんか色々作るんですよ」




太田 「あははは」
宮本 「そういう(笑)ことですね。だから人に、自分だ…からだけだと、もう生み出せない。変に気使うんじゃなくて、自分もこういう一員でその中であるからこそ」
太田 「そうそう」
宮本 「なんかみんながこう、愛してくれる」
太田 「そうそう、ほんとそうだと思いますよ」
宮本 「仕事の中で、逆にこう磨かれていくっていうことなんじゃないですかねえ」
太田 「ほんとそうだと思いますよ」

太田 「例えば我々も、若いうちはこだわるんですよ。この笑いじゃなきゃいけないとか。よく言うのはあの、「笑われるんじゃない、笑わせるんだ」みたいなことをね。俺は全然そんなこと思わなくて。やっぱテレビ…でバラエティで、ゴールデンで出てて。笑われてるでも、笑ってくれりゃいいんですよ」




太田 「そんなこだわりつまんない。あの疲れて仕事して帰ってきて、ピッてテレビ付けた時に、「あ~爆笑問題 出てる。バカだなぁ、太田」これでいいわけ。これで、「バッカなまたこんなバカなことやってるよ」っていう、その嘲笑でも、何でもいいから笑ってくれりゃいい。それが、テレビっていうものの良さだし。ゴールデンで番組やって、そこで数字が良かった時にやっぱほんとに嬉しいもの」




■ 音楽と笑いの違い

太田 「あの~僕らにとって一番、羨ましいなぁってミュージシャンの人たちがね、凄く羨ましいなって思うのは、あの 名曲っていうのがあるじゃないですか。言ってみりゃその名曲、それって聴けば聴くほど良くなってくでしょ、歌って」
宮本 「あぁ~」
太田 「それを我々はそれ出来ないんですよ。ネタっていうのはもう、聴けば聴くほどもう当たり前になってくから、要するに「ここでこういうギャグ言うんだろ」つうの全部バレちゃうと、誰、もう、「また同じネタやってるよ」って」
宮本 「なるほど…」
太田 「我々 名作だと思っても(笑) 歌っていうのは、聴けば聴くほど、そん時の気分とか、そういうんで、ねえ。だって俺も、エレカシ聴いてるけど、やっぱそれぞれその日の気分によって、あ~こんな…発見があるとかさ。そういうのが俺は羨ましいですよ」
宮本 「うーん…」




■ エレファントカシマシ『ファイティングマン』(1988)

ナレーション【そんな太田さんが羨むエレカシの1曲が、『ファイティングマン』。30年間、ライブで歌い続けてきた代表曲です】

宮本 「ようやく今になって、そのライブでやっぱり、大団円っていうかもう、知名度はそれほど高くなかったんです。でも30年間ずーっとコンサートで歌ってたんです。それこそその、十八番じゃないけどもやっぱりその、あの~ずっとやっぱりその…顔じゃないけど、その、そういう『今宵の月のように』と、『ファイティングマン』」
太田 「大事にねえ」
宮本 「『ファイティングマン』ライブの中でそうやってずーっと、やっぱりそのみんなが、だんだんこうファンの人が、大事にしてくれる曲になってきたっていうのはここほんと25~6年なって、同じ歌 歌い続けてようやく(代表曲に)なりましたからねえ」
太田 「それは羨ましいですよ。我々はそういうネタはないから」


♪ファイティングマン/エレファントカシマシ

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■ 太田が語るエレカシの魅力

太田 「なんていうのかなぁ。あの~エレカシの曲ってやっぱりこう…なんていうんだろうね。歩いている感じがするんだよね。ちょっと変な表現かもしれないけど。30年間ね、ちょっとずつちょっとずつみんなで歩いてきたっていう。なんか、エレファントカシマシってこう、時には立ち止まったり、うーん…なんか途方にくれたりもしながらも、でも一歩一歩こう歩いている、リズムなのかなぁ。なんかそれが、俺ら、俺らも、ポーン!とこう行けないタイプだから。たまにほら、それこそね、スーパースターみたいに、デビューした時からパーン!と行っちゃう人いるじゃん、もうマッハのスピードで。でも、やっぱり(エレカシは)違…ったんでしょう。おそらく俺らも、あ~なんかブランクがあったり、なんかゴタゴタね、トラブルがあったりなんかしながらも、ちょっとずつ歩いてきているっていう、そのテンポは、こういう曲を聴いてると、凄く元気づけられるし。「よし、俺のやってることは間違ってないんだ」って、そういうふうに思える、曲…ですよね。うん、そういうとこが好きですねえ」

宮本 「だからまあその、いい歌を、色んな人の助けを借りながらですけど、しっかりあの自分で、最後はこう、いい歌を歌える、っていう、そういう歌手で、やっぱありたいですねえ」


♪風と共に/エレファントカシマシ



■ 宮本が欲しいモノ

宮本 「ただね、羨ましいのは僕はね、何の賞も取った時ない。賞って取った時ありますか? 賞を取った人 羨ましくてしょうがないの」




太田 「何の賞 取りたいの?レコード大賞 取りたいの?」
宮本 「いや、そうですね、昔だったらそれでも良かったし」
太田 「あははは」
宮本 「1回でいいからなんか賞を取りたい!」




太田 「あはははは! あげて、誰か!あげて、賞を!」









2017年7月18日 TBSラジオ
「JUNK 爆笑問題カーボーイ」


■ 曲紹介の前、『SONGS』の話

田中 「曲行きましょう。エレファントカシマシ、こないだ『SONGS』NHK」
太田 「ああ、そうそう」
田中 「宮本さんと太田さんの対談と」
太田 「楽しかったですよ」
田中 「ね、ありましたけども」
太田 「あれ 2時間ぐらいしゃべってます。あははは」
田中 「ずーっと宮本さんは頭かいて、もうカァ~ってやってましたね。ほとんど太田さんがしゃべってる感じもありましたけどね」
太田 「ああ、そうでしたか。どうやって編集すんのかなって」
田中 「あとあの~俺のツッコミのダメ出し。もうどうでもいいと思う。俺のツッコミを、「田中を見てほらこれ」って言って」
太田 「ああ~!」
田中 「NHKの、新人演芸大賞」
太田 「あそこ使ったの?」
田中 「あそこ使って。もういいからこんなの!と思ったよ、俺 別に」
太田 「あはははは!」
田中 「宮本さんの話とか、ね、もっとあれして。俺のツッコミはいいよ、別に~!恥かかせやがって~と思ってさ」
太田 「あははは」
田中 「エレファントカシマシで、その時にね、歌ってましたよね、これね」
太田 「いい歌ですよ これ」
田中 「ね。『風と共に』」




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